八重山などの市長ら、空港強化拒否は「離島軽視」 機能強化を受け入れるよう県に要請へ
有事に備え、政府は那覇や与那国島など、沖縄県内12の空港と港湾を「特定重要拠点」に指定し、整備・拡充する方針だが、沖縄県は、慎重姿勢を示している。
これについて、八重山と宮古島市、久米島町の計5市町が、空港の機能強化を受け入れるよう県に要請するそうだ。石垣市の中山義孝市長は、県が空港の機能強化を拒否する姿勢を続けるなら「離島軽視ではないか」との見方を示したという。
国が有事を見据えて計画している空港・港湾の機能強化に県が慎重姿勢を示している問題で、離島の八重山と宮古島市、久米島町の計5市町が29日、空港の機能強化を受け入れるよう県に要請することが分かった。石垣市の中山義隆市長が26日明らかにした。中山市長は、県が空港の機能強化を拒否する姿勢を続けるなら「離島軽視ではないか」との見方も示した。
県内の全市町村長が集まる沖縄振興会議が29日に那覇市の市町村自治会館で開かれ、玉城デニー知事の出席も予定されていることから、会議に先立ち中山市長らが要請行動する。ただ県側は市に対し、玉城知事ではなく池田竹州副知事が対応すると伝えている。当初は石垣市、竹富町、与那国町の3市町での要請行動を計画していたが、中山市長が宮古島市、久米島町も要請団に加えるよう提案。離島が一丸となり、空港の機能強化を求める姿勢をアピールすることになった。
有事を想定した「特定重要拠点」として国が空港・港湾の整備を進めるには、インフラ管理者の同意が必要になる。新石垣、波照間、与那国などの空港は県管理。中山市長は「石垣市は長年、空港滑走路の延長などの機能強化を要請してきたが、これまで予算がつかなかった。今回は国が整備しようとしている。離島振興にもつながるので、必ず実現したい」と強調した。
驚くことに、市長らの要請に玉城知事ではなく、池田竹州副知事が対応するらしい。普段は「対話」を強調するのに、市長らとの対話は拒否するということだろうか。この姿勢も「離島軽視」と言えよう。
ネットの反応
沖縄知事は離島防衛の重要性がわからないわけではなく、必要性を分かったうえであえてやっているから無駄。面会に応じるわけがない。
そこに竹富町、宮古島市、久米島町も加わってくれたのは心強い。
離島の県民は玉城からすると県民じゃないらしい。
県知事として首長たちの話を聞くことすらしないというのはありえない姿勢。