• HOME
  • 地方議員 , 政治ニュース
  • 離島5市町「国民保護に万全な準備を」空港強化を直訴⇒玉城知事、沖縄振興予算への影響と費用対効果を懸念⇒中山市長「予算を新たに取りに行くという思いで国と交渉してほしい」

離島5市町「国民保護に万全な準備を」空港強化を直訴⇒玉城知事、沖縄振興予算への影響と費用対効果を懸念⇒中山市長「予算を新たに取りに行くという思いで国と交渉してほしい」




「特定重要拠点」指定を巡り、那覇や与那国島など、沖縄県内12の空港と港湾を整備・拡充する政府の方針について、県が慎重姿勢を示している問題で、石垣市など離島5市町の関係者が29日、玉城デニー知事を面会したという。当初の報道では、池田竹州副知事が対応とのことだったが、玉城知事も加わったようだ。

5市町の市長らの要望に対し、玉城知事は沖縄振興予算への影響を懸念。

 国が有事を見据えて計画している空港の機能強化に県が慎重姿勢を示している問題で、石垣市の中山義隆市長ら離島5市町の関係者が29日、那覇市の県市町村自治会館で玉城デニー知事に会い、空港機能強化に向けた取り組みを2024年度予算に盛り込むよう直訴した。県側は、国が沖縄振興予算の枠内で空港の機能強化を進めた場合、他の振興予算にしわ寄せが来る可能性を懸念。玉城知事は「どのような形での予算計上になるのか方向性を確認し、絶対に沖縄振興に影響させないという確約まで取り付けていきたい」と述べた。
県に提出された要請書は石垣市、竹富町、与那国町、宮古島市、久米島町の連名。滑走路延長、エプロン拡充など、空港施設の機能強化に向けた調査費の早急な予算措置を求めた。「観光客の受け入れ態勢拡充や経済振興の観点のみならず、災害時や国民保護も含めた万全の態勢を構築するため」としている。

中略

中山市長らの要請に対し、池田竹州副知事は「(空港機能強化の整備予算は)政府から沖縄振興予算に計上するという説明があったが、振興予算全体の影響には明確な答えはなかった。仮に整備すると数十億円から百億円が必要になるが(沖縄振興予算の)2700億円にどのような影響を与えるかは、検討中ということだった」と説明。
空港が特定重要拠点に指定されれば、有事の際、ジュネーブ条約による保護を受けられなくなるとの疑問の声が県議会から出ているとも指摘した。玉城知事は、費用対効果も課題だとした。
県が空港機能強化と沖縄振興予算との関係を問題視していることについて、中山市長は「沖縄振興予算を元の3000億円に戻すため、予算を新たに取りに行くという思いで国と交渉してほしい」と要望。沖縄を取り巻く厳しい国際情勢や今月発生した能登半島地震を挙げ「(空港の機能強化は)一日の猶予もない。24年度予算で調査費がつくよう手を挙げてほしい」と語気を強めた。
特定重要拠点に指定されれば有事の際、攻撃対象になるという意見に関しては「自衛隊が空港を優先利用するものではない。滑走路延長が自衛隊の利用につながるという論調で、この話(特定重要拠点の指定)を止めるのはやめていただきたい。空港、港湾を整備することで地域が活性化する。万一の災害の際も活用できる」とくぎを刺した。
要請後の取材に対し「空港、港湾は災害時には離島の生命線になる。県には、そのことをよく考えてほしい。引き続き説得したい」と話した。

引用元 5市町、空港強化を直訴 玉城知事、沖縄振興への影響懸念

また、石垣市の中山義隆市長は「昨今の世界情勢で安全保障に対する懸念が高まっている」と指摘。「国民保護を一義的に担う立場として、住民の生命、身体、財産を守るための万全の準備を行っていく必要がある」と述べ、県に対し、大型機が離着陸できる滑走路の延長など離島空港の機能強化に向けた調査や予算措置を求めた(参考)。

他の振興予算にしわ寄せが来る可能性を懸念し、絶対に沖縄振興に影響させたくない玉城知事と、「沖縄振興予算を元の3000億円に戻すため、予算を新たに取りに行くという思いで国と交渉してほしい」と訴える中山市長を見ていると、どちらが知事かわからない。

他の振興予算に影響させたくなければ、国と交渉して沖縄振興予算の増額を要求するのが知事の役割ではないだろうか。本当に離島の発展を望んでいる知事なら、市長らに提言されずとも動いているはずだ。その動きすら取らずに慎重姿勢を示すのであれば離島を軽視していると言わざるを得ない。

また、玉城知事は「費用対効果も課題」としたようだが、沖縄振興予算に関する事業すべてが効率的に利益を出せているか疑問だ。賃金、学力、進学率などはいまだに低水準だ。このような状況で離島振興だけを妨げるのは離党差別と言わざるを得ない。

ネットの反応

デニーの費用対効果が一番良くない気がします。
だから県の分を離島に回せよ。
どうせ使い切れないでしょ?
やりたくない事になると饒舌になるな
空港、港強化で100億の予算が使われると言っているが強化には10年ぐらいの時間がかかる
支払いを分割ならば実質毎年の予算から引かれるのは10億ぐらい
それぐらい調整しろよ
国との裁判費用は惜しみなく出すのに、離島の空港整備強化には渋るのですね…
有事には戦争だけでは無く、能登半島地震の様な災害も含まれる。石垣、宮古から避難するには空港か港からしかルートが無い。その強化を否定する事は県民の命を蔑ろにするに等しい。







この記事が気に入ったら
いいね ! をお願いします!