榛葉幹事長、岡田幹事長の上から目線に「大きなお世話だ」。泉代表の連立政権構想も「絵に描いた餅だ」と批判
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、12日に開かれた党大会で、立憲民主党の泉健太代表が提唱する連立政権構想を否定した。
また榛葉幹事長は、立憲の岡田克也幹事長が、ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」凍結解除を巡る与党との協議を離脱した国民民主について、「考え方を改めて、野党がまとまっていくべきだと考えるなら、懐深く対応していきたい」と述べたことについて「大きなお世話だ」と語った。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は12日の党大会で、立憲民主党の泉健太代表が提唱する非自民連立政権構想「ミッション(使命)型内閣」について「絵に描いた餅だ」と批判した。
立民、国民民主両党に「民主党政権を失敗させた大きな反省があるはずだ」と述べた上で、「エネルギー、憲法、安全保障といった国家の基本政策を共有せずして、『選挙に勝てるような政治をやればいい』などというのは国民に対する愚弄だ」と主張した。
また、榛葉氏は「ある方が、考え方を改めるなら一緒になってもいいと言われた。大きなお世話だ」とも述べた。立民の岡田克也幹事長が国民民主との合流に意欲を示したことを念頭に置いた発言とみられる。
(出典 国民民主党公式YouTube)
取りあえずの政権交代には国民民主は乗れないということだろう。
玉木雄一郎代表も岡田幹事長の上から目線に不快感を示した。
玉木氏は、この岡田氏の発言を念頭に「ああいう発言があると、ますます(連携は)難しくなる。党員サポーターからも同様の声をいただいている」と、岡田氏の「上から目線」的な提案に不快感を表明。「お互い、小さいとはいえ覚悟を持って結党して闘ってきた。公党ですから、わが党の中にも思いがあるということには、もう少し理解と配慮をいただければ幸いです」と述べた。
また、玉木代表は、SNSでも立憲との連立政権と合流を否定。
いろいろご心配いただいておりますが、結党以来、国民民主党の考えは明確です。政策本意で、国民のためになる政策実現には与野党超えて協力します。同時に、安全保障、エネルギー政策、憲法など基本政策の異なる政党と政権を共にすることはありません。ましてや合流をや。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) February 11, 2024
榛葉幹事長が指摘する「民主党政権を失敗させた大きな反省があるはずだ」を立憲側は重く受け止めるべきだ。岡田幹事長が述べる「大きな固まり」は、所詮基本政策が異なる集団でしかない。やがて内部分裂を起し瓦解するのは目に見えている。連立政権樹立後のことを見据えていないようでは国民からの支持は集まらない。民主党政権が大失敗となった過去がある以上、その辺りを国民は敏感に見ているはずだ。
過去の過ちを繰り返さないようにする国民民主と、過去の過ちなど知ったことないかのように振舞う立憲。どちらが信用に値するだろうか。
立憲が己のことしか考えていないことは明白だ。