川勝知事、リニア工事では生態系への影響を懸念するも、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵地への球場建設は推進
プレジデントオンラインが川勝平太静岡県知事のダブルスタンダードを指摘。
川勝知事は、リニア工事においては生態系への影響を懸念し、いまだ工事を認めていない。しかし、一方では「絶滅危惧種のアカウミガメの産卵地への球場建設は推進している」と指摘。
川勝知事がリニア着工に反対する根拠の一つに「絶滅危惧の野生生物の保護」がある。ところが、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵地への球場建設は推進している。ジャーナリストの小林一哉さんは「川勝知事の『環境保護』は、リニア反対の名目にすぎないことがよくわかる」という――。
■川勝知事が主張する環境保護の「ダブルスタンダード」
静岡県の川勝平太知事が、県内に生息するいずれも絶滅が危惧される野生生物の保護について、「リニア問題」が関わるか否かで全く正反対の主張を繰り広げている。
その生物とは、太平洋に生息するアカウミガメと、大井川に生息する川魚・ヤマトイワナだ。アカウミガメは国際自然保護連合(IUCN)や環境省から、ヤマトイワナは静岡県の絶滅危惧種にそれぞれ指定されている。
この2種類の生き物について川勝知事は、片方では絶滅も辞さない開発を進めようとし、もう一方では「自然に影響を与える」として保護を求めるという「ダブルスタンダード」を披露しているのだ。
中略
■球場の光に誘導されて死んでしまう
アカウミガメは、2億年以上も前から地球に生き続けてきた希少生物であり、絶滅の危機にさらされている。
13日に県庁を訪れた、30年以上もアカウミガメの保護保全を続けるサンクチュアリジャパンの馬塚丈司代表は「ドーム球場だからといって、すべての光が遮断されるわけではない。ドームの電飾光や周辺施設、駐車場、車の照明などの光が海岸に漏れ、子ガメに悪影響を与える」と、大型ドーム球場に「ノー」を突きつけた。
記事では「「ヤマトイワナを守れ」とJR東海に求める張本人の川勝知事が、地元の井川漁協にイワナ漁の免許を出している」「「食べてはいけない」アカウミガメと「食べてもいい」ヤマトイワナの違いをきちんと理解できれば、「南アルプス保全」を唱える川勝知事の姿勢があまりにもおかしいことがはっきりとわかるはずだ」とも指摘。
記事のタイトルにあるように「川勝知事の「環境保護」はリニア反対のための詭弁でしかない」
ネットの反応
政治家としての主義主張は自由ではあるが、それ以前にコシヒカリ発言、報酬返上や新年会問題を始めとした良識に欠ける数多くの言動は、知事として公職につく資格がないと言わざるを得ない