奈良県、大規模広域防災拠点計画を見直し、関西最大規模のメガソーラー設置へ。住民猛反発
日本各地でメガソーラーが問題視される中、奈良県が五條市の大規模広域防災拠点用地に関西最大規模の太陽光発電施設を整備すると発表。県は地元説明会を開き、山下真知事が内容を説明したが、住民から猛反発があったそうだ。
前知事時代の事業計画が見直しとなった奈良県五條市の大規模広域防災拠点の活用方針について、県は19日夜、地元説明会を五條市内で開き、山下真知事が内容を説明した。住民からは「説明もなく計画を急に変更するのは納得できない」などと批判が相次いだ。
説明会には地元住民ら200人以上が参加。山下氏は、前知事時代の2千メートル級の滑走路を備えた拠点計画を見直し、大型ヘリの離着陸が可能な1ヘクタール規模のヘリポートや大型太陽光発電施設を設置するなどの方針を説明した。
住民からは「さまざまな問題をクリアして同意し進めてきた話が水の泡になる」「変更するならばもっと地元に来て説明をすべきだ」などと批判や質問が相次いだ。これに対し山下氏は、「そもそも元の計画に問題点があった。選挙で拠点の見直しを掲げて当選した以上、公約を守る義務がある」と述べた。
引用元 事業見直しの広域防災拠点、奈良県知事が地元説明会 住民から批判相次ぐ
地元住民はー
「もともと3年も4年もかけて詰めてきた話が水の泡なんですよ。まったく違う話を持ってこられても地元が納得するわけないです。」山下知事
「2000メートル級の滑走路をつくるという、前知事の発想自体が誤っていたと私は考えておりまして、大規模防災拠点の計画は撤回をする・見直すと明確に公約を掲げてまして、当選させていただきました。私にはその公約を守るべき義務がございます。」地元住民はー
「知事がかわろうと知事の部下である県職員の担当課長はかわっていないと思います。(県と地元が)やってきたことが信じられないようなことになっているんです。」山下知事
「知事の交代によってある程度県の方針が変わる可能性があるということは、そもそも民主主義という制度に内在している問題である。」説明会の後、山下知事は報道陣に対し見直し後の計画を「変更するつもりはない」としたうえで、次のように話しました。
山下知事
「あくまでこの事業は防災目的であるし、大規模太陽光発電施設にも何ら災害時の事故といった懸念はない。公共事業をやるにあたってまったく反対がないというはあまりございませんので、その意味で反対があってもこの事業は進めることになると思っています」
知事は「大規模防災拠点の計画は撤回をする・見直すと明確に公約を掲げてまして、当選させていただきました。私にはその公約を守るべき義務がございます。」と語っているが、メガソーラーを設置すると明かしていただろうか。
それに、これまで県は、南海トラフ巨大地震などへの対応として、滑走路を備えた大規模広域防災拠点を五條市に整備する計画で用地取得をしてきた。住民もそのつもりで用地を売っていたはずだ。メガソーラーを設置すると分かっていたら地権者は土地を売っていただろうか?
住民が「もともと3年も4年もかけて詰めてきた話が水の泡なんですよ。まったく違う話を持ってこられても地元が納得するわけないです。」と反発するのは当然だ。住民からすれば寝耳に水で、あまりにも乱暴だ。
各地では住民の反対によりメガソーラー事業が見直されることが起きているが、奈良県は住民の反対があっても事業を進めるそうだ。住民からすれば詐欺にあった気持ちだろう。