【大問題発言!今度は職業差別か】川勝知事、県庁新入職員に「野菜売ったり牛の世話したりモノを作ったりとかと違って、みなさんは頭脳・知性の高い方」⇒これ、一発レッドカードでは?
磐田市と浜松市を巡る発言や、藤枝東高校を巡る発言で問題視されたばかりの静岡県の川勝平太知事がまたも問題発言だ。
今度は職業差別ともとれる発言で、川勝知事は、4月1日の県庁の新入社員に対する訓示で、「県庁というのはシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違って、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方。それを磨く必要がある」などと述べた。
4月1日に行われた静岡県庁の新入職員に対する訓示の中で、川勝平太 知事が職業差別とも受け取れる不適切な発言をしました。川勝知事の不適切な言動は県議会でたびたび問題になっていて、新たな火種となりそうです。
川勝知事は4月1日に行った訓示の中で、新入職員に対して「公務員ですから人の役に立つことが大切」「公務において身に私を構えないことが大切」「言葉遣いはとても大切」「何よりも人の艱難(かんなん)を見捨てない。人が困っている時に助けるのが我々の仕事」など公務員としての心構えを説きました。
その上で「みなさん優秀ですから、なかなかものをわかってくれない人がいるかもしれない。そういう時に情理を尽くすことが大切。情理を尽くして自分が正しいと思う信念を貫くことが大切。そのためには勉強をしなくてはいけない。実は県庁というのは、別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的にみなさんは頭脳・知性の高い方。ですから、それを磨く必要がある」と青果販売業や酪農業、モノづくりに従事する人たちを差別するかのような発言をしました。
明らかに職業差別。生産者を見下した、まるで中世のダメ貴族のような発言だ。確かに勉学の面では、川勝知事の述べているような傾向があることは認めるが、思っていても発していい言葉ではない。ましてや知事が公の場で発していい言葉では断じてない。あらゆる産業を支える生産者が国(または県)を支えていることは言うまでもないし、生産者へのリスペクトは大事だ。静岡県は農業・酪農・漁業も盛んだが、スズキ・ヤマハ・カワイ楽器など、大手企業の本社があり、物作りでも有名だ。静岡県知事ならば県の産業を支える生産者をリスペクトしなくてどうするのだ。あらゆる生産者は怒っていいと思う。
コシヒカリ発言と、磐田・浜松発言と、今回の発言には共通点がある。何かを持ち上げる時、何かを下げる癖が川勝知事にはある。今回も県職員を上げて生産者を下げている。
思い起こせば、川勝知事は「菅義偉首相の教養のレベルが露見した」と発言し、その後自らの発言を撤回したが、これも差別意識から出た言葉だ。根っからの差別主義者だから、本人も自然に言葉が出て、指摘されるまで何が悪いか解らないのだろう。だから同じ過ちを繰り返すのだ。
静岡県は川勝知事の言動把握や危機管理担う「サポート役」のポスト創設を検討していると報じられたばかりだが、新年度早々さっそく問題発言だ。きっと県も頭を抱えているだろう。だが、今回の発言は一発レッドカードと言っていいものだ。川勝知事は「再び不適切な発言があった場合は辞職する」と発言していたが、有言実行すべきだ。また、県議会も知事不信任決議案を再び提出すべきだ。