経済安保法案が参院で審議入り。立憲・杉尾氏「(衆院を通過は)米大統領への手土産か」⇒岸田総理「指摘は全く当たらない」
参院本会議で「セキュリティー・クリアランス」制度導入を柱とする新法案「重要経済安保情報保護・活用法案」が審議入りした。
17日の参院本会議では、立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が質問で「バイデン米大統領への手土産にするつもりだったのではないか」などと質問したという。
経済安全保障上の機密情報へのアクセスを官民の有資格者に限る「セキュリティー・クリアランス(SC、適格性評価)」制度を創設する「重要経済安保情報保護・活用法案」が17日、参院本会議で審議入りし、論戦が始まった。
立憲民主党の杉尾秀哉氏は、同法案が米ワシントンでの日米首脳会談に先立つ9日に衆院を通過したことを踏まえ「バイデン米大統領への手土産にするつもりだったのではないか」とただした。岸田文雄首相は「わが国自身の経済安保を確保する上で重要な法案だ。米国への手土産にするために、衆院での審議を急いだとの指摘は全く当たらない」と否定した。
こういうのを下衆の勘繰りと言う。
そもそも政府は通常国会の提出・成立を目指していた。
G7(先進7カ国=米国と英国、日本、ドイツ、フランス、カナダ、イタリア)で、SC制度を導入していないのは、日本だけである。米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国は、SC制度を導入し、機密情報を共有する枠組み「ファイブ・アイズ」を構成している。
今年8月、高市早苗経済安全保障担当相は、SC制度の法制化に向け、「何が何でも来年の通常国会提出ということを目標に頑張っている」と述べ、経済安全保障推進法改正案を提出すると明言した。
セキュリティクリアランス制度を導入していないのはG7の中で日本だけ。法制化を急ぐのは当然だ。
岸田総理が述べるように、米国への手土産にするために、衆院での審議を急いだとの指摘は全く当たらない。
また、別の報道では、杉尾氏は「プライバシー侵害などの懸念が残っていると指摘」とのことだが(参考)、プライバシー侵害を気にする人や、調べられて困る人は、機密情報を扱う部署にいるべきではないと考える。
ネットの反応
何が目的なのでしょうか?