長妻政調会長「(自民の改革案は)企業・団体献金の禁止や政策活動費の廃止などの本丸にかすりもしない。顔を洗って出直してほしい」→企業献金を守れという小沢一郎さんの声は無視なの???
政治改革をめぐって一枚岩ではないことを露呈した立憲民主党。重鎮の小沢さんが執行部の方針に真っ向から反対の声を上げている。
だが小沢さんの声が大きく報道された後、執行部の長妻政調会長が、自民党案が企業団体献金の禁止等に触れていないことについて「顔を洗って出直してほしい」と発言した。
小沢さんの声は執行部によってかき消されるのか。小沢さんの次なる一手に注目だ。
小沢さんの声を無視する執行部
政治改革で有権者の期待を集めたい立憲民主党。結党以来低迷する支持率を上向かせる絶好の機会だ。
しかし、だ。絶好の機会であるにも関わらず、そこは立憲民主党。党内がまとまっていないことが露呈した。
14日、記者団に対して小沢さんが、献金の禁止について「反対だ。何をばかなことをやっているんだ」「企業が悪だという前提に立っている」「自由なところは自由にし、全部公表すればよい。いいか悪いかは国民が審判する」と執行部を批判しているのだ。(参考)
(出典 衆議院)
党内きっての猛者である小沢さんの発言。執行部にも届いているものと思われたが、長妻政調会長は無視する姿勢を示した。
16日の記者会見で長妻政調会長は、自民党の改革案について「企業・団体献金の禁止や政策活動費の廃止などの本丸にかすりもしない。顔を洗って出直してほしい」と批判したのだ。(参考)
(出典 衆議院)
長妻政調会長の発言をみれば、企業団体献金の禁止が一丁目一番地になっていることは明白だ。となると小沢さんの主張は無視されていることに他ならない。
小沢さんと執行部との間に軋轢が生じたのは、今回が初めてではない。消費税をめぐる党の経済対策について「消費税は、国民も関心のある問題だし、経済的に大きなインパクトのある問題だ。党として、はっきりしなきゃいけない。」と不満を示していた。(参考)
かつて小沢さんは、幾度も党を割ってきた。軋轢が続けば党分裂という事態も想像に難くない。
執行部は政権交代を夢見続けているが、政権を取る前に党をまとめることが先決だ。