朝日新聞、高浜原発3、4号機について「40年超の老朽原発、運転延長して大丈夫なの?」と不安を煽る⇒ネット「なんでいちいち「老朽」とつけるんだ」
朝日新聞は29日、関西電力高浜原発3、4号機について、「40年超の老朽原発、運転延長して大丈夫なの?」と報じた。
【そもそも解説】40年超の老朽原発、運転延長して大丈夫なの? https://t.co/ASTSazJXle
関西電力高浜(たかはま)原発3、4号機について、原子力規制委員会は29日、原則40年の運転期間を60年に延長することを認めました。なぜ運転期間があるのか、長期運転にはどんなリスクがあるのでしょうか。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) May 29, 2024
タイトルだけを見れば明らかに不安を煽る記事だ。記事は有料記事なので、全文は確認できないが、おそらく共同通信と同じく、タイトルと内容に多少違いがあるのだろう。
次に舞鶴市が公開している、関西電力の住民説明会用の資料を見てみよう。
原子発電所の耐用年数は40年ではないのでしょうか?
○ 原子力発電所は、長期間の運転が可能となるよう、材料、強度、寸法などに十分な余裕を持たせて設計し、高い品質で製作、施工、据付を行っています。
○ 設計を行う際に、プラントの起動・停止など、繰返しの運転操作によって壊れないかを確認している機器もあり、この際に、30~40年程度の年数を目安に、運転操作の回数を設定していますが、十分な余裕を持たせた設計となっていることを確認する目安の期間ですので、機器の寿命を表す年数ではありません。
○ 原子力発電所の実際の運転期間については、機器の経年劣化に関するデータを蓄積して評価を行い、実機の状態も確認したうえで見極めていくこととしており、設計・建設段階では、運転期間の上限は決めていませんでした。
○ 今回、改めて将来の設備の状態を想定した評価を行い、 60年間であっても、メンテンナスを継続すれば、原子力発電所を安全に運転できることを確認しました。30~40年の使用年数を目安に運転操作の回数を設定して設計している機器を、40年を超えて使用しても大丈夫なのですか?
○ 原子力発電所の機器の中には、繰返しの運転操作によって「疲労割れ」と呼ばれる損傷が起きないかを確認するために、使用年数30~40年を目安として、例えばプラントの起動や停止の回数を200回と設定して設計しているものがあります。
○ この回数は、設計上の余裕を確認するために多めに設定されたもので、これまでの運転実績を調査したところ、高浜1号機では64回※でした。このため、60年時点では、どれだけ多く見積もっても100回程度にしかなりません。
○ 100回程度の運転操作回数であれば、機器が損傷しないことを確認できていますし、定期的な点検により実際に傷がないかどうか確認しています。海外では40年で運転をやめているのではないのですか?
○ 国により原子力発電所の運転期間の制限に関する法律は異なりますが、40年程度で運転をやめることを法律で定めている国は少ないと認識しています。
○ 現在(2020年10月末時点で)、世界で稼働中の原子力発電所のうち、約2割以上が、既に運転開始から40年を超えています。
○ また、米国は、日本と同様に運転期間の上限を更新する制度を採用していますが、稼働中のプラントのうち、既に約9割のプラントが40年を超えて運転することを認められています。さらに4基については、2回目の更新が行われ、60年を超えて80年まで運転することを認められています。
○ このように、技術的には、40年を超えて運転することが可能ですが、各国の事情により、運転期間の制限や更新の方法が異なっています。長期間運転した原子発電所では、配管が腐食し、破断する事故が起こりやすいのではないでしょうか?
○ 原子力発電所の配管の中には、水の流れによって腐食しやすい環境となり、配管の厚みが減少していく箇所が
あります。
○ このような配管については、計画的に超音波を使用して配管の厚みを測定し、厚みが小さくなっていた場合は、
取替えを行っています。
○ このように、原子力発電所では、想定される設備の状態に合わせたメンテンナンスを行い、必要に応じて部品の交換や機器の取替えを行っていますので、40年を超えても安全に運転することができます。
○ 今回、運転期間の延長を行うに当たっては、メンテンナンスが適切に計画されているかを、改めて確認しました。
関西電力の資料は、再稼働させたい側の資料なので、特に安全性について強調している。しかし、公に資料を公開しているということは科学的根拠に基づいて安全性に責任を持っているのだろう。また、再稼働に厳しい原子力規制委員会も安全性を確認できたから60年までの運転を認可したのだ。それなのに朝日新聞の報道は、タイトルからして国民を不安にさせるものだ。
関西電力の発表を信用するか、朝日の報道を信用するかは個々の自由だが、朝日新聞は過去、「処理水」を「汚染水」と悪意を持って報じていたことがある事実を忘れてはならない。
朝日の報道に対するコメント
朝日新聞はなんでいちいち「老朽」とつけるんだ。原発の部品のほとんどは定期検査で交換するので、老朽化していない。原子炉も100年はもつ設計だ。
40年で老朽化するなら、創業145年の朝日新聞社は超老朽新聞社だ。 https://t.co/Pd5013zyBs— 池田信夫 (@ikedanob) May 29, 2024
運転期間40年で設定してたら日本なら80年くらいは余裕な設計のはず
しかも、しっかり手入れしてるはずだからな
無駄な不安煽ってばっかじゃなくてもう少しまともな記事書いてくれよな
定期的に取り替える、ってあるだろうが