立憲民主党議員「太陽フレアの観測とですね、大気圏にある電離層の異常が地震との関連がある」→専門家も気象庁も否定していることをなんで堂々と言えるの??
政治改革について激論が行われているためか、国会に関しての報道は政治改革ばかりだ。
しかし、だ。当然だが、国会では政治改革以外の議論も行われている。
他の議論に目を向けてみると、立憲民主党議員が地震予知について、気象庁が否定しているにも関わらず、確度の高い地震予知について言及した。
批判だけではない一面を見られたが、珍説では支持にはつながらない。
批判だけではない立憲民主党
蓮舫さんが気にしている「批判ばかり」との声。この声は蓮舫さんのみならず、立憲民主党全体にも当てはまる。
「批判ばかり」していると報じられている立憲民主党だが、衆議院文部科学委員会では違った一面を見せた。
気象庁が否定している確度の高い地震予知を提言したのだ。
下条みつ議員
地震予知についてのご提案。太陽フレアの観測とですね、大気圏にある電離層の異常が地震との関連があるっていう、その話をしたいと思います。
電離異常を熊本地震の場合に察知した、京都大学が公表されたデータであります。一番最初が地震の2時間10分前に、上空352kmのところで異常が急に出てきてるんです。二番目が地震の1時間40分前に、さらにその上空にある電離層の異常が赤く大きく出てきた。三つ目が地震の40分前、上空340kmある電離層をキャッチできたんです。
太陽フレアの話はもう国が認めてますけど、この電離層異常について認めてないために、この部分が伝わるのが遅かったという事例であります。
(略)
(出典 衆議院)引用元 立憲民主党国会情報+災害情報
この下条さんの質疑を見れば、決して批判ばかりではないことがわかる。しかし、だ。下条さんが提案しているような地震予知は気象庁、そして専門家が否定しているのだ。
気象庁のホームページには確度の高い地震予知について次のように記されている。
現在の科学的知見からは、そのような確度の高い地震の予測は難しいと考えられています。
以上により、一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。お聞きになった情報で心配される必要はありませんが、日本は地震国であり、地震が起こらない場所はないと言っても過言ではありません。日ごろから地震に対する備えをお願いいたします。
引用元 地震予知について
さらに、だ。下条さんが言及した太陽フレアについては東北大学の専門家が「地震が起こるメカニズムと太陽フレアのメカニズムは全く別で、地震のような災害が起こることは科学的にはあり得ない。落ち着いて情報を見てもらえれば」と語っているのだ。(参考)
気象庁、そして専門家が否定しているようなことを、どのような根拠で下条さんが語ったのか定かではない。だが、あたかも高い確度で地震予知ができるような発言はミスリードに他ならない。
批判ばかりではないという姿勢を見せたかったのかもしれないが、傾聴に値する提案を立憲民主党にはお願いしたい。