旧優生保護法巡り、泉代表が政府に「非を認め、早期に謝罪と賠償などの対応をいただきたい」⇒なぜ他人事?超党派の議員立法で全会一致で成立では?立法府の責任は?
旧優生保護法のもとで行われた強制的な不妊手術をめぐる訴訟で、最高裁は3日、同法は違憲と判断し、国に賠償を命じた。
これを受け、立憲民主党の泉健太代表は3日、Xにて「非を認め、早期に謝罪と賠償などの対応をいただきたい」とコメントした。
本日、最高裁判所大法廷は、過去に多くの障害者が不妊手術を強いられた #旧優生保護法 に「憲法違反」との判断を下しました。
政府には、約2万5千人の不妊手術を受けさせられた方々の悔しさ無念さを受け止め、非を認め、早期に謝罪と賠償などの対応をいただきたい。
— 泉健太🌎立憲民主党代表 (@izmkenta) July 3, 2024
岸田総理は「今月中に原告側と面会して謝罪する意向を示した。原告に速やかに賠償し、広く被害者に対する補償を行うため新たな方法を早急に検討する方針も明らかにした」とのこと(参考)。
そもそもだ、野党第一党の泉代表はなぜこんなに他人事なのだろうか。
Q 旧優生保護法とは?
A 戦後間もない1948年、超党派の議員立法でつくられた。目的の一つは「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」ことだった。遺伝性疾患などとみなされた人に対して、本人の同意なく、子どもをできなくさせる不妊手術を可能にした。
しかも「旧優生保護法は国会で全会一致により成立」とのこと(参考)。行政府の責任は勿論だが、法案を成立させた立法府の責任も大きいと考える。そして、上記にあるように、超党派の議員立法が全会一致で可決・成立だ。責任において、与党も野党も関係ないのではないだろうか。
賠償は国がするとしても、責任の一端が立法府にもある以上、野党第一党の党首も野党を代表して謝罪する立場ではないだろうか。少なくとも、非を認めるのも謝罪の気持ちも、すべての国会議員が共有すべきと考える。それをまるで他人事のように政府の批判材料にする泉代表の圧倒的なセンスのなさには呆れてしまう。
何でもかんでも批判の材料にしようとするから自分の立場を見失うのだ。総理など以ての外だ。