石破氏、総裁選出馬なら、憲法9条2項の削除を訴える
自民党の石破茂元幹事長は、党総裁選に出馬する場合、戦力不保持を定めた憲法9条2項の削除を訴える考えを示した。
自民党の石破茂元幹事長は22日配信の「選挙ドットコム」のユーチューブ番組で、9月に想定される党総裁選に出馬する場合、戦力不保持を定めた憲法9条2項の削除を訴える考えを示した。
「9条2項は変えなくては駄目だとずっと言ってきた。私が(総裁選に)出る出ないは別として、そういう議論を戦わせてこそ総裁選の意義がある」と語った。
自民は2018年、9条1項と2項を維持した上で条文を追加し、自衛隊保持を明記する案をまとめたが、石破氏はその際に反対した経緯がある。石破氏は番組で「自分が正しいと思うことを変えてまでこの仕事をやろうとは思わない」と述べ、主張を譲らない姿勢を強調した。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
自民党の改正の方向性(参考)
●憲法改正により自衛隊をきちんと憲法に位置づけ、「自衛隊違憲論」は解消すべき
●現行の9条1項・2項とその解釈を維持し、自衛隊を明記するとともに自衛の措置(自衛権)についても言及すべき
ネットの反応
2項の削除は当たり前だと思う。主権国家として交戦権がないのはあり得ない。
憲法9条は戦争の盾になってくれない。不謹慎承知で言わせてもらえば核保有が1番の盾になる。大事な人や財産、生命を守るためにはやはり戦力は必要。
9条2項を削除するというだけでは、安直すぎる。削除したら、何ができるようになって、どんな問題点、リスクがあるのかを例示して議論しなくてはいけない。
今の憲法に必要なのは「自衛権の存在」とその及ぶ範囲に関する記述。