兵庫県議会議員86人全員が知事に辞職要求⇒否定したら不信任決議案を提出へ
兵庫県の斎藤元彦知事について、兵庫県議会議員86人全員が辞職を求めるとのこと。
兵庫県の斎藤知事がパワハラの疑いなどで告発された問題で、県議会はすべての議員が知事に辞職を求めることになりました。斎藤知事は、「県政の停滞はない」として、辞職しない意向を重ねて示していて、県議会と知事が全面的に対立する異例の事態となっています。
この問題で、日本維新の会は、9日県政運営に支障が生じ始めているなどとして斎藤知事に対し、辞職して、いわゆる「出直し選挙」を行うよう求めました。
12日、最大会派の自民党、公明党、立憲民主党などでつくる「ひょうご県民連合」、共産党の4つの会派と、無所属議員4人が知事の辞職を要求することにしています。
これによって、兵庫県議会議員86人全員が斎藤知事の辞職を求めることになりました。
これに対し、斎藤知事は、「事業や工事が止まるということは起きておらず、そういった意味の県政の停滞はない。県民のために1日1日仕事をさせてもらうことが大事だ。議会の指摘は心から真摯(しんし)に受け止めたい」と述べ、辞職しない意向を重ねて示しました。
県議会議員全員が辞職を求めるという異常な事態でも、斎藤知事には辞めるという選択肢は無いようだ。
斎藤知事が議会で辞職を否定することを考えて「自民関係者によりますと、知事が辞職を否定した場合、19日から始まる9月の本会議の初日に、不信任決議案を提出・採決することを視野に調整している」とのこと(参考)。他にも立憲民主系の「ひょうご県民連合」も、不信任決議案を提出する方針を示している。
問題は、可決には出席の4分の3以上の賛成が必要となり、ハードルが高く、昨年7月の静岡県知事の不信任決議を巡っては僅か1票足らず否決されたが、今回は県議全員が辞職を求めていることもあり、可決されるだろう。