県議全員から辞職求められた斎藤知事「公務を一日一日やっていく」と辞職否定⇒県庁には苦情殺到で職員疲弊「早く決断して欲しい」との声も
県議会86人全員から辞職を求められている斎藤元彦兵庫県知事は、その後、取材陣に「公務を一日一日やっていく」と、改めて辞職を否定したそうだ。
兵庫県の斎藤元彦知事は14日、神戸市内で報道陣の取材に応じ、県議会の全5会派と無所属の全議員86人が辞職を求めている状況について「公務を一日一日やっていく」と話し、改めて辞職を否定した。
斎藤知事が辞職しない場合、県議会定例会初日の19日に全議員が不信任決議案を共同提出する見通し。この動きにも「法律に基づいてこれから対応を考えていく」と従来の主張を繰り返した。
県議らが13日、新年度予算案の編成に向けた重要政策提言を知事抜きで行ったことについて、斎藤知事は「県立大無償化や若い世代の応援策などは必要性を理解いただける」と強調。「私に提言できなくても、意見を擦り合わせながら良いものができるようにしていくべきだ」と話した。
斎藤知事は神戸市中央区であった「全国少年消防クラブ交流大会」に出席後、報道陣に対応した。
斎藤知事は、自身に届くのは「批判より激励の声多い」と述べていたが、県庁に寄せられた批判の電話はおよそ5000件。先週から特に増加し、12日は一日200件を超えたとのことで、県の職員「毎日、電話対応に忙殺され、他の部署からの応援もお願いしている状況。職員はとても疲弊している」と訴えているそうだ(参考)。これについて元県庁の幹部「(職員)みんな疑心暗鬼で、一生懸命がんばろうとしているんですけど。疲れたというか真実をやはり県民にきちっとしていきたいと、皆思っている。(知事には)本当に早く“決断”してもらいたい。そう皆思っていると思う」と述べたという。「決断してもらいたい」は、おそらく辞職のことを言っているのだろう。
知事は「公務を一日一日やっていく」と述べているが、そのしわ寄せを県庁職員が被り、満足に業務をこなせない日が続くと、県庁職員の不満も募るばかりだ。