石破首相、選択的夫婦別姓導入の法案採決する際「党議拘束を外すことにあまり賛成ではない」
12日、日本記者クラブ主催による与野党7党首の公開討論会で、石破首相が選択的夫婦別姓の導入に関する法案を採決する際「党議拘束を外すことにあまり賛成ではない」と述べたことが話題となっている。
衆院選公示を前にした日本記者クラブ主催による与野党7党首の公開討論会が12日、東京都内で開催された。
石破茂首相(自民党総裁)は、選択的夫婦別姓の導入に関する法案を採決する際「党議拘束を外すことにあまり賛成ではない」と述べた。
選択的夫婦別姓については自民党内でも賛否が割れていて、これまで自民内では「慎重な議論が必要」となっている。石破首相は総裁選にて選択的夫婦別姓に賛成を訴えていた。同じく選択的夫婦別姓に賛成していた小泉進次郎議員と河野太郎氏は、国会採決では党議拘束をかけないことも提案していたが、石破首相は党議拘束を外すことには否定的だった。
しかし、LGBT法の時のようにゴリ押しをしたら党が割れる恐れもある。あの件では多くの自民支持者が離れていった。そういうことも考えて「党議拘束を外すことにあまり賛成ではない」と濁した回答をしたのもそれを懸念してのことだろうか。
また、党3役の意見を見てみると、毎日新聞が行った前回の第49回衆院選のアンケートでは、森山裕幹事長と小野寺五典政調会長は「反対」で、鈴木俊一総務会長は「無回答」だった。
これを見ていると、党議拘束どころか、執行部がやすやすと法案提出を許すとは思えない。執行部の主張が変わっていたら別だが。
もし主張が変わっていなかったら、石破首相が法案提出に動こうとしたときに、ストッパーになっていただきたい。