野田代表「政治改革の早期実現のため、野党党首と会談重ねる」⇒最優先は経済政策では?
立憲民主党の野田佳彦代表は、「政治改革の早期実現のため、野党党首と会談重ねる」とのこと。
政治とカネの問題をめぐり立憲民主党の野田代表は、企業・団体献金や政策活動費の廃止などの政治改革を早期に実現するため、5日以降、ほかの野党の党首と会談を重ね、自民党への働きかけを強めていきたいという考えを示しました。
立憲民主党の野田代表は4日午後、千葉県成田市で、党所属議員の支援者らを前に講演しました。
この中で野田氏は、政治とカネの問題をめぐり「野党が事実関係をさらに解明し、早期に本気の政治改革を実現することが大事で、連携を深めていきたい。あすは国民民主党の玉木代表と会う。ほかの政党とも今週中に議論を深めたい」と述べました。
その上で「企業・団体献金や政策活動費の廃止など、具体的なプランをしっかりと出して、自民党に迫る構図をつくっていきたい」と強調しました。
そして、野田氏は「来年の参議院選挙が勝負だと思っている。今回の野党の連携はキックオフであり、丁寧に議論を積み重ねていきたい。議席が増えたといっても、党としての底力がついたとは思っていないので、謙虚に、浮かれず、着実に力をつけて、政権交代を目指していきたい」と述べました。
立憲は政治改革のほかにも政権交代をしきりに主張していて、それが目的となってしまっている。政治改革も政権交代も、やりたい政策やクリーンな政治を実現するための手段でしかない。
今回の衆院選では自民党の自爆により、立憲はたまたま議席が増えたが、立憲が信任されたというよりは、自民が否定された感が強い。それは比例票を見れば歴然。しきりに政権交代を主張されても、肝心な政策が見えてこない。これでは有権者の支持を得るのはなかなか難しい。
政治改革も、国民目線に立ってクリーンな政治を実現し、国民の信用を取り戻すことが目的。それはそれで重要だが、まず最優先に取り組むべきは、国民生活に直結する経済政策のはずだ。
国民を見るよりも、自民を見ている方が比重が大きいからこんなことになるのだろう。