中国が南シナ海でフィリピンの海域法に対抗措置、領海主張する「領海基線」を発表⇒もしも、これがまかり通ってしまえば次は尖閣かも
中国政府は、フィリピンと領有権を争う南シナ海のスカボロー礁とその周辺が中国領であることを改めて主張する「領海基線」を発表したとのこと。
発表はフィリピンの南シナ海での主権などを明確にした「海域法」の制定を発表したことへの対抗とみられる。
中国政府は、フィリピンと領有権を争う南シナ海のスカボロー礁とその周辺が中国領であることを改めて主張する「領海基線」を発表しました。
国営新華社通信によりますと、中国政府は10日午後、領有権を主張している南シナ海のスカボロー礁の「領海基線」に関する声明を発表しました。
領海基線は「領海」の幅の根拠となる線で、中国政府としてはスカボロー礁とその周辺が中国の領土領海であることを改めて主張する狙いです。
フィリピンのマルコス政権は11月8日、南シナ海での主権などを明確にした「海域法」の制定を発表しました。
これに対し、中国はフィリピンの大使を呼び出して抗議したほか、対抗措置を示唆するなど強く反発していました。
中国外務省は領海基線の発表について、「スカボロー礁は中国固有の領土であり、法に基づき海洋管理を強化するための正常な措置だ」とコメントしました。
海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授の山田吉彦氏のコメント(参考)。
2016年、国際司法機関である常設仲裁裁判所は、フィリピンの訴えを受け、中国の主張する南シナ海支配は、根拠の無いものと判断を下した。スカボロー礁は、フィリピンのルソン島の沖約230キロメートルに位置し、フィリピンの管轄下にあるとするのが妥当だろう。しかし、中国は実効支配体制を進め、国際法を無視し自国の法のもと権利を主張したのである。中国の憲法には、国際法を遵守すべきとする規定はなく、国内法を優先し国際社会へ挑んでいる。
中国は、スカボロー礁から領海基線を引くことで、領海の主張を明確にし、海警局の武装と海軍力をもって、同礁とその周辺海域を「海洋領土」に組み入れたのである。
中国は、東シナ海において尖閣諸島の領有権を主張している。いずれ尖閣諸島においてもスカボロー礁と同じような領海基線の設定を行い実力行使にでることも考えられる。日本国政府は、尖閣諸島の管理体制を強化する必要がある。
中国は、スカボロー礁から領海基線を引くことで、領海の主張を明確にし、海警局の武装と海軍力をもって、同礁とその周辺海域を「海洋領土」に組み入れたのである。
中国は、東シナ海において尖閣諸島の領有権を主張している。いずれ尖閣諸島においてもスカボロー礁と同じような領海基線の設定を行い実力行使にでることも考えられる。日本国政府は、尖閣諸島の管理体制を強化する必要がある。
そのとおり。中国の「領海基線」がもしもまかり通ってしまえば、次は尖閣だ。日本政府はフィリピンを支援するとともに、尖閣の管理体制を強化すべきだが、今の政権に期待出来るだろうか。
ネットの反応
南シナ海で中国の主張が通用したら、中国は尖閣諸島にも同様の主張を持ち込むだろう。
ロシアや中国はすぐ法、法と言い張るが
法とは国際法なのか?それとも自国法なのか?
法とは国際法なのか?それとも自国法なのか?
全く他人事ではありません。次は日本です。
社会主義国家のいう法は単なる政権の勝手な主張でしかない。
政権の権限は国内では絶対だが、国際的には無力である。
政権の権限は国内では絶対だが、国際的には無力である。
これはフィリピンは絶対に抵抗すべきだと思う。
過去の李承晩ラインと同様に「言ったもん勝ち」が既成事実と化してしまい取り返しがつかなくなります。
過去の李承晩ラインと同様に「言ったもん勝ち」が既成事実と化してしまい取り返しがつかなくなります。
極めて無茶苦茶な措置。ブラフでないなら、国際秩序に対する挑戦者として宣言したに等しい行為であり、国際社会として毅然とした対応が必要。