静岡県教組、国民民主党を支持政党から除外「自公政権を延命」批判⇒教育公務員が特定の政党を支持する・しないに違和感
静岡県教職員組合（静教組）が国民民主党を支持政党から除外したそうだ。
静岡県教職員組合（静教組）が国民民主党を支持政党から除外したことが判明した。今後の各選挙で国民民主所属の議員や候補予定者を推薦しない方針だ。静岡県は2025年の参院選で改選を迎える国民民主の榛葉賀津也幹事長（参院静岡選挙区）の地元。連合静岡も榛葉氏の推薦に関する議論を持ち越しており、国民民主を支援してきた労組との間に距離が生まれている。
複数の関係者によると、静教組の決定は18日付。毎日新聞が入手した文書によると、静教組は10月の衆院選前後の国民民主の対応について、「立憲民主党、国民民主党と連合による政治勢力の再結集をほごにするとともに、自公政権の延命を図るものであり看過できない」と批判。さらに「榛葉幹事長は立憲民主党を『立憲共産党』と公言し続けたが、日教組、静教組の推薦国会議員は立憲民主党所属議員であり、静教組を『共産党扱い』したものと受け止め、遺憾の意を表明する」と榛葉氏を名指しして問題視した。
一方、連合静岡は20日に開いた会合で、25年参院選に出馬予定の榛葉氏の推薦について、議論せずに持ち越した。関係者によると、静教組の決定が影響したという。
連合静岡の推薦持ち越しに関し、榛葉氏は22日の記者会見で「法案の賛否も、全く連合の方針と我が党はぶれていない」と反論。「国民民主党が立憲に対して寛容ではないと（連合静岡が）言うのは、理念、政策をねじ曲げろということなのか」と疑問を呈した。
静岡県教職員組合は、「県内の公立小中学校の教職員（教員・養護教員・事務職員・栄養教職員）で組織する団体で、90％以上の教職員が加入しています」とのこと（参考）。公立学校の教職員とは公務員。
文科省の通達には「教育公務員については、教育基本法等における教育の政治的中立性の原則に基づき、特定の政党の支持又は反対のために政治的活動等をすることは禁止されています」とある（参考）。
全日本教職員組合（全教）は反発しているが、個人的には教育公務員が特定の政党を支持するとかしないとか表明すること自体、違和感しかない。
愛知県教職員労働組合協議会は、「教職員組合として「特定の政党支持をしません」「特定の候補者も支持しません」」と公表している。
衆議院選挙が公示されました。
愛教労は、教職員組合として「特定の政党支持をしません」「特定の候補者も支持しません」。
政党からの独立・一致する要求の行動は、組合の団結を維持する試金石です。カンパも票読みもしません。— 愛知県教職員労働組合協議会（愛教労） (@aikyourou) October 15, 2024
これが普通だと思う。
また、埼玉県教職員組合は「労働組合は政党ではありません。政党は政治的信条を同じくする人々によって組織された集団ですが、労働組合は同じ要求を持つ労働者によって組織された集団です。したがって、労働組合においては、個々の組合員の政治的信条、政党支持の自由が保持されなければならないのは当然です。選挙にあたって組合員に特定の候補者のために活動させたり、労働組合が組合費等を充当することが許されてはなりません」と、違った意味で、組合として特定の政党を支持しない旨を発表している（参考）。
毎日新聞は静教組の発表に違和感を持たなかったのだろうか。