立憲新人議員が元部下に「複数回にわたるパワハラ」 相次ぐ新人の不祥事報道に小川幹事長「幹事長として責任を感じている」
元仙台放送アナウンサーが立憲民主党の柳沢剛衆院議員から、アナウンサー時代に複数回にわたるパワハラを受けたと訴えたそうだ。
元仙台放送アナウンサーで、会社員の稲垣龍太郎さん(36)=埼玉県在住=が10日、仙台市内で会見を開き、上司だった立憲民主党の柳沢剛衆院議員(宮城3区)から2011年4月~17年3月、複数回にわたるパワハラを受けたと訴えた。柳沢氏は事務所を通じて「認識が双方で異なるものがあるが、反省したい」などとするコメントを出した。
稲垣さんによると、11年の入社間もない頃、アナウンス部長だった柳沢氏は「俺は採用していない。面倒を見ない」と他の社員がいる前で宣言し、半年後、全国のアナウンサーが集まる研修会で「こいつ放送でやらかして正社員になれないところだったけど、俺が頼み込んで正社員にしてやった」と発言したと主張。さらに、座っていたイスを蹴られたり「バカ」「臭い」「気持ち悪い」「早稲田(大学卒業)のくせにわかんねえんだ」などの暴言を日常的に吐かれたりもしたと訴えた。
当時はアナウンサーとしてチャンスがもらえなくなると恐れ、パワハラと思いながら会社に被害を訴えなかった。ただ、昨年1月、柳沢氏が衆院選に立候補すると知り、怒りが湧き、選挙中の演説を聞いて「(選挙期間中の演説で柳沢氏が対抗する候補者に求めていたように)自身の問題に対しても説明責任を果たし、みそぎを済ませてほしい」と思い、実名で被害を公表したという。柳沢氏には会見を開いて説明し、謝罪するよう求めている。
定期的にメンタルクリニックに通い、薬も処方されていたという。今も夢に出てきて傷は癒えておらず「誤解や指導の延長上という言葉に押し込めてはいけない」と訴える。
パワハラを受けたと訴える他の元社員3人と「柳沢つよし被害者の会」をつくり、立憲民主党本部と党県総支部連合に9日、パワハラに関する質問状も送った。
朝日新聞の取材に対し、党県連は「党員になる以前のことで個人間の問題でもあるため、党として対応することが難しく質問状は本人に渡す」とし、柳沢氏は事務所を通じて「事実に関する認識が双方で異なるものがあるが、私なりに後進の育成に努めてきたなか真意が十分に伝わらなかった点があるとすれば、反省したい。なお勤務時に管理職として指導・育成について懲戒処分を受けたことはない」と答えた。
不祥事発覚が相次ぐ立憲民主党の新人議員。
立憲民主党の新人議員の不祥事報道などが相次いでいる。9日には新人の柳沢剛衆院議員(61)=宮城3区=が一部週刊誌で当選前の「壮絶パワハラ」を報じられた。選挙中から「身体検査」が不十分との指摘があり、「不祥事」が連鎖する恐れもある。
立民の小川淳也幹事長は10日の記者会見で、柳沢氏について「役員室を通して事実確認なり、今後の対応を検討している状況だ」と述べた。相次ぐ不祥事報道などに関しては「幹事長として責任を感じている。大変、申し訳ない」と謝罪した。
立民の新人議員をめぐっては矢崎堅太郎衆院議員(57)=千葉5区=が当選前のダブル不倫を週刊誌で報じられた。また、藤原規真衆院議員(46)=愛知10区=はクルド人に対する「差別主義者を殲滅(せんめつ)せよ」などとSNSに投稿。「『殲滅』という言葉は非常に不穏当な表現と取られかねない」(小川氏)などと問題視された。
「事実に関する認識が双方で異なる」「熱心に後進の育成に努めてきた」は、パワハラをしてきた側がよく言う常套句。今ほどハラスメントが注目されていない時代の事でも、こうやって遡って訴えられてしまう。
「身体検査」はよほど念入りに行わないと、こういった事例は今後も増えるだろう。
ネットの反応
NHK会長だった籾井さんを呼び出して集団恫喝公開パワハラショーや省庁担当者に肘付きながら笑うなと恫喝したりと散々やってきたじゃない。
日本維新の会もそうだった。