参院選に向け連携に前向きの立憲と、距離を置きたい国民民主。国民民主幹部「立民と連携を強めれば立ち位置がぶれているとみられ、離れる票のほうが多い」
参院選に向け、野党間の連携の動きが動き出すが、立憲民主党が候補者調整など目指す一方で、国民民主党が立憲と一定の距離をとっているとのこと。
衆院選で躍進した国民民主党だが、参院選で立憲と連携したら離れる票が多くなると懸念している様子。
立憲民主と国民民主両党の夏の参院選に向けた政策協議が進展していない。立民が候補者調整も念頭に基本政策での一致を目指しているのに対し、国民民主は与党との政策協議を優先し、立民と一定の距離をとっているためだ。
立民の小川幹事長は14日の記者会見で、政策協議について「可及的速やかに開始し、今国会の早い段階で着地したい」と意欲を示した。
中略
しかし、国民民主は政策の実現を重視し、自民党との「年収の壁」見直し協議に注力しており、立民との連携には冷淡なのが現状だ。
昨年の衆院選で躍進した国民民主は「立民と連携を強めれば立ち位置がぶれているとみられ、離れる票のほうが多い」(幹部)と強気の姿勢を維持している。
国民民主は、昨年末に立民などと公立小中学校の給食費を無償化する法案を共同提出するなど、他の野党とは政策ごとに連携する「部分共闘」にとどめている。
立民は、通常国会で内閣不信任決議案の提出も含めて与党に対抗したい考えで、政策協議に加えて、政権への対応も含めて国民民主を共闘に引き込みたい考えだ。
冷静な判断だと思う。
昨年の衆院選では、立憲も議席は伸ばしたが、比例票が微増で小選挙区票が微減と得票数はほとんど動いていない。一方で、自民党が議席と得票数共に大幅に落とした分、国民民主などが議席も票も伸ばした。
これまで自民党を支持していた票が国民民主などに多く流れたと考えるのが普通だろう。
国民民主としては衆院選で票を投じてくれた有権者は、支持層として大事にしたいはずだ。しかし、参院選で国民民主が立憲と手を取ってたたかうとなれば、せっかく掴んだ支持者が再び自民や他の野党に流れてしまう可能性が高い。
ネットの反応
よくわかってらっしゃる。