岩屋外相、中国人ビザ緩和についての党内批判に「多分に誤解がある」「直ちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」
中国人観光客向けビザ(査証)の発給要件緩和について、世論ばかりでなく自民党内から批判が集まる中、岩屋外相が「多分に誤解がある」としたうえで「査証申請時や入国時には厳格な審査を行っている。直ちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」「(査証要件を緩和する際に)事前に与党の了承を得たことは過去一度もない」と反論した。
岩屋毅外相は24日の記者会見で、中国人観光客向けビザ(査証)の発給要件緩和に自民党内から批判が出ていることについて「多分に誤解がある。具体的な内容を正確に理解していただけるよう丁寧に説明していきたい」と述べた。
自民が21日に開いた外交部会などの合同会議では「オーバーツーリズム(観光公害)につながる」などの声が上がった。
これに対し、岩屋氏は「査証申請時や入国時には厳格な審査を行っている。直ちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」と説明。党に事前連絡がなかったとの批判には「(査証要件を緩和する際に)事前に与党の了承を得たことは過去一度もない」と反論した。
自民党の外交部会と外交調査会の合同会議では「なぜ急いでこのような判断をしたのか、必要性はどこにあるのか、疑問を抱かざるをえない」「中国との間には、現地で日本人が拘束されるなどの懸案がある中で、今回の決定は国益にかなうものではない」などの声があがっていた(参考)。外務省の担当者は「今回の措置により、インバウンドの拡大に伴う経済的な効果が期待できるなどと説明し、理解を求めました」とのこと。
オーバーツーリズム対策は喫緊の問題となっていて、国もオーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取組を行っている。各観光地の住民などの声を取り上げる報道があるが、特に中国人のマナー違反が指摘されている。
岩屋外相は「査証申請時や入国時には厳格な審査を行っている」と指摘するが、それでも中国人の犯罪や迷惑行為が頻繁に報道されているのが事実。
訪日中国人観光客の増加について、観光業界は潤うかもしれないが、さらなる増加が、オーバーツーリズムの問題を一段と深刻化させる恐れがあり、地域住民への負担は増すことになるだろう。
ネットの反応
もうすでに東京や京都行った都市は中国人だらけだよ。岩屋は外に出たことないのか?
いわゆるオーバーツーリズム状態。