
参院選で与党大惨敗。参政、国民民主が大幅議席増も立憲議席横ばいで大チャンスをものに出来ず。共産は議席半数下回る
「自公で参院比例640万票失う」と報じられたように、衆院選に続き参院選も自民党は大惨敗。
自民党への反発の強さがこういう結果となった。自民総裁と幹事長の責任は重い。公明党も過去最低の8議席と同じく大惨敗。両党ともにあれだけ世論を無視していれば当然の結果だろう。
野党では選挙中の評判通り参政党が大きく議席を伸ばし、山尾騒動でどうなるかと思われた国民民主党も大きく議席を上乗せさせた。日本維新の会も1議席上乗せ、れいわ新選組は比例3議席を確保し、日本保守党は比例2議席を得た。しかし、立憲は議席を増やす大チャンスにも関わらず横ばいで、共産党は3議席と改選7議席の半数を下回った。なんとも情けない。
新興勢力の躍進が目覚ましかったようで「21日正午時点で、日本保守党の得票が約298万票(得票率5・0%)で、共産党の約286万票(4・8%)を上回っている」「正午時点での社民の比例票は約121万票(2・1%)で、政治団体「チームみらい」の約151万票(2・6%)を下回っている」とのことだった。(参考)
自民、公明、立憲、共産が振興政党の勢いにのまれた結果になったが、特に自民内部は深刻。産経新聞は『自民保守系 安倍政権下の6年前から得票47.5%減』と報じ「自民の岩盤支持層とされる保守の離反が鮮明となった」と指摘した。(参考) 自民はこれから立て直しを図らねばならないのだが、佐藤正久幹事長代理、山東昭子元参院議長など、自民の保守系候補も相次いで落選してしまった。
この結果を受け自民党関係者からは「何が何でも辞めさせるべきだ。この状況では外交もできない」と、石破おろしの声が高まっているようで、党の最高顧問を務める麻生太郎氏も、周囲に「続投は認めない」と話していて、退陣に追い込む構えを見せていたとのこと。(参考) また、閣僚経験者は「首相が辞めなければ党は持たない」断言したそうだ。(参考)
しかし、石破首相は参議院選挙の結果を受けておこなわれた自民党の臨時役員会で、“トランプ関税”など目の前の課題に対して責任を果たしたいと述べ、続投する意向を伝えたという。(参考) 森山幹事長ら党執行部も続投させる方針のようだ。
これから自民内部が大荒れになる模様。報道の通りなら麻生氏は石破首相退陣に動くことは間違いない様子なので、カギを握るのは麻生氏同様に党内での影響力が強いと言われる岸田氏になりそうだ。今なら安倍政権時の自民党がいかに国民に信任されていたか解るはずだ。生まれ変わるためにリセットし、あの時の強い自民を取り戻すしかない。このままズルズルしていると本当に取り返しがつかなくなる。今動くしかないと考える。
立憲も野田執行部誕生で大きな期待が寄せられていたが、半年以上たって今までの立憲と何も変わっていなかったことに国民は気付いてしまったようだ。今回の結果でわかるように、立憲も変わらなければ今のままではいずれ野党第一党の立場が危うくなるだろう。本当に政権奪回を目指すのなら今のままでは無理。大改革が必要だろう。
余談だが、自民の保守系の候補が落選したのは残念だが、個人的にはNHK党の浜田聡氏には国政に残っていて欲しかった。あの痛快な国会での追及が見れなくなるのは残念。しかし新たな期待もある。日本保守党の北村晴男氏が当選したが、どのような質疑をしてくれるか期待している。