
立憲内で野田執行部に不満募る。不信任案提出見送り「内閣の延命に手を貸している」
立憲民主党内で野田代表ら執行部に対する不満が募っている。
立憲民主党内で野田代表ら執行部に対する不満が募っている。石破内閣に対する不信任決議案の提出を相次いで見送り、7月の参院選では比例選の得票数が政党別で4位に沈んだ。執行部の一部刷新を求める声も出始めており、野田氏は対応に苦慮することになりそうだ。
一部刷新求める声も
比例選で落選した石川大我・前参院議員は11日、自身のX(旧ツイッター)に「野田代表での(党)再生はない。代表選をすべきだ」と投稿し、野田氏も含めた執行部の刷新を求めた。立民は改選22議席から横ばいで、比例選の得票は国民民主、参政両党の後塵(こうじん)を拝した。「はっきり言って惨敗」(水岡俊一参院議員会長)との認識が党内に広がった。
ただ、有力な「ポスト野田」は見当たらず、野田氏の責任論は限定的だ。参院選奈良選挙区での立民候補の敗北を受けて県連代表を辞任した馬淵澄夫・元国土交通相は7月下旬、「党人事の刷新は不可避」としつつ、「野田代表の下、多くの国民から支援いただける体制作りに取り組んでほしい」と語った。
政策協議を巡って石破内閣に近寄る野田氏には「延命に手を貸している」(ベテラン)との批判もつきまとう。通常国会や先の臨時国会では不信任案の提出を見送った。「対決姿勢は秋でもいい」とする野田氏に対し、小沢一郎衆院議員は「政権を担う自信と責任がないのか」と反発。小沢氏は7月末に参院選総合選挙対策本部長代行の辞表を提出しており、「野田氏に揺さぶりをかけている」(党中堅)と見る向きもある。
野田氏は月内にまとめる参院選総括で責任の所在を明確にしつつ、執行部人事に踏み切っても小規模にとどめて乗り切りたいものとみられる。ただ、秋の臨時国会には、物価高対策などを盛り込んだ2025年度政府補正予算案などの提出が見込まれ、不信任案提出の要否にもさらに注目が集まる。野田氏に近い党中堅は「『弱腰』が続けば党内対立に発展するおそれがある」と気をもんでいる。
野田氏の責任論は限定的なのがどうも不思議だ。消費減税を公約にするギリギリまでごねていたのは野田代表で、減税に対して後ろ向きな姿勢だったことを国民に見抜かれている。注目された外国人問題に対しても、国民の不安を無視したような主張を繰り返し、結局は自民大惨敗のチャンスに議席維持で終わってしまった。共産党と選挙協力してこれだ。もし共産の協力が無ければ議席を減らしていたかもしれない。
野田代表の責任は大きいと思う。それと、いつも頓珍漢なことを言っている小川幹事長もだ。
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