
立憲・逢坂氏「野田代表は何がしたいのか」「危機感を強く抱いています」
自民党内では石破おろしの動きが活発となっているが、立憲民主党も他人事ではなさそうだ。
逢坂誠二元代表代行が「野田代表は何がしたいのか」と野田執行部に疑問を呈した。
立憲民主党の逢坂誠二元代表代行は25日、ブログで「野田代表は何がしたいのか」と題し、野田佳彦代表の党運営に疑問を呈した。「政権交代への執念があるのか。実現すべき政策を掲げているのか。他の野党をまとめ上げる意欲があるのか。連立を模索する気概があるのか」と指摘し、「どの角度から見ても、腹の底が見えてこない」と苦言を呈した。
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「泳ぎ出さねば沈んでしまう」
逢坂氏は当選6回で党内最大グループ「サンクチュアリ」に所属。昨年9月の代表選で、代表代行として泉健太代表(当時)の推薦人確保に力を入れた一方、自身は枝野幸男元代表を支援する意向を表明したが、両氏は野田氏に敗れた。
逢坂氏は、代表としての野田氏について「発言や存在の安定感は評価すべきもの」とした一方、「安定感を武器にして、じわじわと与党を追い込む周到さも感じられません。政治とは、時に泳ぐ魚の群れに石を投げ込むような乱暴さ、破天荒さがなければ動かないのも現実です」と指摘。「この一年間待ち続けて、安定の中で静かに朽ちてしまうのではないかという危機感を強く抱いています」と危惧した。
逢坂氏は「人口減少」「社会保障の基盤強化」「教育の立て直し」「一次産業の持続可能性」などを「今の国家的な危機」に挙げ、野田氏に対して「与野党を超えて議論を開始し、その牽引役を担っていただきたい。野田代表が持つ真面目さ、実直さを考えれば、まさにうってつけ」と主張した。
「その旨を野田代表に直接提案しました。しかし残念ながら肯定も否定もなく、その後の反応もありませんでした」と明かし、「大きな課題が目前に迫っている今、この沈黙は極めて残念なことです。泳ぎ出さなければ、沈んでしまいます」と苦言を呈した。
野田執行部については、参院選の結果を受け党内で執行部刷新の声が高まっている。野田代表は自民党の混乱について早期決着を求めているが、党重鎮が野田代表の党運営について疑問視しだした。自身の足元にも火がつき始めている。
与党と野党第一党が内部で混乱していては今後の政治が不安だ。一刻も早く両党とも混乱を収束させてくれないと困るのは国民だ。
ネットの反応
慎重さ、冷静さは必要ですが、このままだと「静かに朽ちてしまう」が適語だと思います。


