
千葉県鴨川市の大規模メガソーラー計画に野口健氏が警鐘「これを許せば釧路と同じように取り返しがつかないことになる」
千葉県鴨川市で進む大規模なメガソーラー計画について、アルピニストの野口健氏が警鐘を鳴らす。
千葉県鴨川市の山間部で進められている大規模太陽光発電所(メガソーラー)計画について、アルピニストの野口健氏が8月31日、自身のX(旧ツイッター)でこの計画を取り上げ、「これを許せば釧路と同じように取り返しがつかないことになる」と警鐘を鳴らした。投稿には著名人らが返信するなど議論を呼んでいる。
■「地盤や海の生態系影響」
野口氏は、メガソーラー計画について「37万本もの森林を伐採し約40万枚ものソーラーパネルが敷き詰められる。山間部に設置されるメガソーラーとしては日本最大級とのこと」と紹介した上で、「懸念材料は山ほどあるが、一つには近くに海があることだ」と指摘。「森林が大量に伐採されれば必ず地盤が弱くなる。豪雨によって土砂が海に流されるリスクが高まる。海の中の生態系にも大きな悪影響を及ぼす」と警鐘を鳴らした。さらに、「これを許せば釧路と同じように取り返しがつかないことになる」と危惧を述べた。
この投稿に対し、作家の門田隆将氏がリプライ(返信)。「これほどの自然破壊を許す国を果たして『まともな文明国』と言えるのか」と訴えた。野口氏や門田氏の一連の投稿に対しては、「千葉でも行われているとは知らなかった」「絶対に止めてほしい」などの投稿が目立った。一方で、「建設に反対するなら代替案を出してほしい」などの声もあった。
野口氏は8月、北海道の釧路湿原周辺で進められているメガソーラー建設計画について、環境破壊を引き起こしているとしてSNSで反対の声を上げ、多くの著名人が賛同するなど反響を呼んでいる。
■146ヘクタールに47万枚
千葉県鴨川市のメガソーラー計画を巡っては、今年5月から田原地区の山間部で、森林を切り開いて敷設する計画が進められている。県や市によると、事業主体は、太陽光発電所開発を手掛ける「AS鴨川ソーラーパワー合同会社」(同市)。県が平成31年4月、森林法に基づいて林地開発許可した。
県によると、認可時に報告されていた事業区域全体の面積は250ヘクタールで、そのうちパネルなどを設置する面積は146ヘクタール。樹木20万6518本を伐採し、約47万枚のソーラーパネルを敷き詰める計画になっている。今年5月7日に着工し、現在は防災施設となる調節池の造成や資材搬入道路の敷設が進められているという。
以前、伊東市で地元の方々にメガソーラー建設予定地を案内して頂きましたが、同じく眼下に海があり。森林が大量に伐採されれば必ずと言っていいほど、地盤が弱くなる。豪雨によって土砂が海に流されるリスクが高まる。それは海の中の生態系にも大きな悪影響を及ぼす。それにしてもこの鴨川市で計画され…
— 野口健 (@kennoguchi0821) August 31, 2025
「県が平成31年4月、森林法に基づいて林地開発許可した」ということは森田健作さんが許可したのか。当時は今ほど騒がれていなかったが、メガソーラーが災害に脆いことは既に指摘されていて、斜面の崩落が確認された場所もあったと記憶している。とんでもない置き土産をしてくれたものだ。
全国の自治体は、過去に許可を出したメガソーラー計画について、今一度見直すべきだと思う。
ネットの反応
開発出来ないルールを作って欲しい。


