
非核三原則の見直し検討に野党猛反発。野田代表、非核三原則の堅持要求⇒民主党政権時の岡田外相の答弁を覚えてますか?
『高市早苗首相が国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定に伴い、非核三原則の見直しを検討していることが分かった。核兵器を「持ち込ませず」の概念が、米国の核抑止力の実効性を低下させかねないとの理由からだ』と報じられた。(参考)これを受け、野党各党が猛反発。
共産党の志位議長は「どこまで暴走するつもりか…」と批判。
どこまで暴走するつもりか。「非核三原則」は国会決議で「国是」とされ、国際公約でもある。一内閣の判断で変更できるようなものではない。変更を許せば、核兵器廃絶を目指す国際的努力に逆行し、唯一の戦争被爆国としての日本の信頼は地に落ちる。決して許してはならない。https://t.co/FEoUxF0aAB
— 志位和夫 (@shiikazuo) November 15, 2025
立憲の野田代表は非核三原則の堅持を要求。
立憲民主党の野田佳彦代表は15日、高市早苗首相が見直しを検討する非核三原則の堅持を求めた。広島、長崎への原爆投下から80年の節目に国際社会で核廃絶に反する動きが起きていると指摘し「日本が歯を食いしばり、この考え方を世の中に訴える主導的な役割を果たすべきだ」と熊本市で記者団に話した。
非核三原則見直し検討に関し「重要な大方針だ。唐突感がある」として、国会審議などで首相にただす考えを示した。
しかし、令和4年3月7日の参議院予算委員会では、岸田総理(当時)が、次の答弁をしていた。
「かつて、2010年の当時の岡田外務大臣のこの発言でありますが、余り仮定の議論をすべきではないと思いますが、緊急事態ということが発生して、しかし、核の一時的寄港ということを認めないと日本の安全が守れないというような事態がもし発生したとすれば、それはそのときの政権が政権の命運を懸けて決断し、国民の皆さんに説明する、そういうことであるという発言があります。これが当時の岡田外務大臣の発言でありますが、こうした答弁について岸田内閣においても引き継いでいるというのが立場であります」(参考)
当時の民主党政権も「持ち込ませず」は絶対ではないとの認識を示していた。岸田政権も高市政権もこれを引き継いでいて、高市総理は非核三原則のうち「持たず」「つくらず」は堅持する意向を示している。
これについてはどうお考えなのか、野田代表には説明していただきたい。


