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「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」に立憲議員がかみつく「排外主義をあおる」




政府が掲げる「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」について、立憲の柴田氏が「排外主義をあおる」と噛みついた。

平口洋法相は19日の衆院法務委員会で、不法滞在などルールを守らない外国人に対する国民不安の解消を目指す「国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン」について、「きちんと法令に従ってもらわないといけないので、このような措置をとっている」と強調した。質問に立った立憲民主党の柴田勝之氏はゼロプランが「排外主義をあおる」などと批判した。

柴田氏は「不法滞在者である以上は日本から出て行ってもらう、という硬直的な運用が進まないようにしてほしい」と政府に求めた。

■柴田氏「排外主義をあおっている」

プランの名称について「ミスリードになっている。外国人差別や排外主義を政府があおることになっている」と疑問視した。「普通の人が読めば、不法滞在者が『国民の安全・安心』を脅かしている、だから不法滞在者ゼロになるように出入国在留管理庁に頑張ってもらわないといけない、と思うのが普通だ」と懸念を示した。

また、不法滞在者に関して「母国での迫害を恐れて日本に逃げてきて難民申請をしたが、認められていないという人もいる。国際基準からは難民と認められるべき人が日本では認められていないと指摘されている。在留手続きの知識がなかったり、DVや人身売買の被害を受けていて手続きができなかった人もいる」と例示。「不法滞在者という言葉は、そういう人たちもひと括りにして、国民の安全・安心を脅かす犯罪予備軍であるかのような印象を与えてしまう」と批判した。「正規の手続きを取っていないという意味で、『非正規滞在者』という言葉が適切だ」と主張した。

■平口氏「国民不安高まっている」

さらに、不法滞在者に関し「それ自体が入管法違反の犯罪ではあるが」と前置きした一方で、自身の弁護士としての経験から「非正規滞在者が法令違反や犯罪を多く起こしているということはないという感覚を持っている」と持論を述べた。「非正規滞在の人は、犯罪でなくても、ちょっとしたもめ事でも起こして警察官を呼ばれると、捕まってしまう。だから、日本人の安全・安心を決して脅かさないように暮らしている人がほとんどだと思う。よって、非正規滞在の人は正規滞在の外国人や日本人と比べても、入管法以外の犯罪率は低い」と話した。

平口氏は「ルールを守らない外国人に関し、国民の間で不安が高まっている。国会でも、ルールを守らない外国人にきちんと対処してほしいと指摘を受けた。不法滞在者は、法令に従ってもらわないといけないので、このような措置をとっている」と説明した。

引用元 不法滞在者ゼロ 立民議員「犯罪予備軍との印象与える」批判 平口法相「法令に従い措置」

不法滞在者を擁護したいようだが、平口法相が述べているように、不法滞在は日本の出入国管理法に違反する行為。不法就労も違法で、外国人本人だけでなく、不法就労を助長した雇用主や斡旋者も処罰の対象となり、入管法に定められた「不法就労助長罪」に問われる可能性がある。

ルールを守ってくれる外国人には日本に居てもらって、ルールを守れない外国人には帰国してもらうとしっかりと線引きしている。これが「○○人は日本に入れない」と言う話なら差別になると思う。

難民申請を認定しても認められないケースが多いことを問題視しているようだが、それならば日本の厳しい「認定基準の見直し」をリードすればいい。

日本は、国際的な難民認定基準である「迫害」の定義を厳格に解釈していため、現在の日本の難民認定基準は非常に厳しい。したがって海外では認められているケースでも日本では認められないことが多い。不法滞在者を守りたいのなら、ここを緩和させるように動く方が先決ではないか。どうして立憲の議員らはいつも方法を誤るのだろうか。

とはいえ、欧米の状況を見ていると、厳格のままの方が国民は安心なのだが。




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