【視点】問われる当事者意識、辺野古問題で「玉虫色」を貫く小川代表の逃げ腰




中道改革連合の小川淳也代表の「曖昧戦略」が、ついに身内である地方組織の怒りを爆発させた。

5月20日、衆院選で落選した沖縄の支部長らが国会内で小川代表と面会し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設見直しに向けた「3党合同検証チーム」の設置を要望した。しかし、小川代表はここでも明確な回答を拒み、判断を留保。国家の根幹を揺るがす基地問題に対し、またしても「逃げ」の姿勢に終始した。

自ら認めた「玉虫色」の限界、問われる野党第一党への覚悟

小川代表は4月の記者会見で、辺野古移設の賛否について「状況が単純ではない以上、玉虫色にならざるを得ない」と言い放ち、判断を先送りしてきた。かつて民主党政権が「最低でも県外」を掲げて挫折したトラウマを引きずり、「軽々に言うのは無責任」と言い訳を並べるが、それこそが野党のリーダーとしての無責任そのものではないか。

今回の要望は、沖縄だけでなく他県の現職ら計69人が賛同した重いメッセージである。それを「立憲民主党・公明党との3党合流への配慮」という目先の政局を理由にはぐらかす姿は、保身に走る既得権益政治そのものだ。地方組織が求める「大義」に向き合わず、永田町の論理で対話を拒む代表に、党を率いる資格があるのか疑問だ。

9月沖縄知事選への足引っ張り、野党共闘に冷や水

この優柔不断な態度は、9月に控える沖縄県知事選の野党共闘に対する「利敵行為」にも等しい。「辺野古移設阻止」を掲げて3選を目指す玉城デニー知事を巡り、他党が共闘の歩調を合わせる中、中道トップの腰が引けていては現地で戦う候補者や活動家は梯子を外されたも同然である。

先の衆院選で惨敗し、沖縄の小選挙区ですべて敗北を喫した教訓が全く生かされていない。地元の「これでは戦えない」という悲鳴を無視し続ける小川代表の頑なな姿勢は、地方軽視の謗りを免れない。

財政困窮の最中に露呈した「求心力の完全崩壊」

現在、中道は党費が枯渇し、クラウドファンディングを募らざるを得ないほどの組織的危機にある。本来であればリーダーが明確な旗印を掲げ、党内を結束させねばならない局面だ。しかし、小川代表が取った行動は、地方からの切実な突き上げに対する「お茶濁し」だった。

合流という組織の保全ばかりを急ぎ、沖縄の痛みに寄り添うポーズすら投げ捨てた小川代表。このガバナンスの揺らぎと指導力の欠如は、党の存続そのものを危うくする致命傷となりかねない。




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