
立憲都連「顧問」新設の舞台裏――蓮舫氏の“プライド”と挙党一致への苦肉の策か?
立憲民主党東京都連は1日、川名雄児新会長(武蔵野市議)のもとで新執行部を発足させ、先の会長選で敗れた蓮舫参院議員を新設の「顧問」に任命した。川名氏は「引き続き指導と支援をいただく」と強調するが、この唐突とも言えるポスト新設の背景には、元党代表という輝かしいキャリアを持つ蓮舫氏の「プライド」を傷つけないための、新執行部による極めて政治的な配慮が透けて見える。
5月15日に行われた会長選は、知名度抜群の国会議員である蓮舫氏と、地方議員のまとめ役である川名氏の一騎打ちとなった。結果は124票対81票。40票以上の大差で川名氏が初当選を果たしたが、この結果は「元党代表・元閣僚」の肩書を持つ蓮舫氏にとって、地方議員に苦杯をなめされたという極めて重い事実となった。
政治の世界において、これほどの実力者を無役のまま一般メンバーへと「降格」させることは、本人のメンツを著しく潰すだけでなく、彼女を支持した81票の陣営に対する冷遇とも受け取られかねない。特に今回の選挙を巡っては、投票呼びかけや代議員差し替えなどの「不正疑惑」が浮上しており、党内の亀裂は深刻だ。
そこで新執行部が編み出したのが「顧問の新設」というウルトラCだった。「あなたのために特別な席を用意した」という格別の待遇を示すことで、蓮舫氏のプライドに配慮し、不満のガス抜きを図った形だ。この顧問職には、都連常任幹事会の議決権も付与されており、単なる形だけの名誉職ではなく、一定の権限を持たせることで「リスペクト」の姿勢をより明確にしている。
来春には統一地方選という一大決戦が控える。知名度と発信力を持つ蓮舫氏を組織の「内側」に繋ぎ止め、挙党一致を演出することは、新体制の維持に不可欠だった。傷ついた大物のプライドをどう癒やし、不正疑惑に揺れる組織をどう一本化するか。新設された「顧問」というポストは、融和を急ぐ新執行部の苦悩と計算がにじむ、大人の解決策と言えそうだ。


