
「党名を変えて再スタートするのが一番美しい」に透ける有権者への甘え――過去の失敗を顧みぬ中道・階氏の欺瞞
中道改革連合の階猛幹事長は2日公開のユーチューブ番組で、立憲民主党と公明党の参院議員の合流に際し、「党名を変えて再スタートするのが一番美しい」と言及した。立憲が慎重姿勢を崩さない現状を踏まえ「足踏み状態は良くない」と急かす。だが、この発言は直近の衆院選における惨敗という重い現実、そして何より有権者の視線を完全に見くびり、甘く見ていると言わざるを得ない。
党勢が減退した本質的な理由は、組織の「見せ方」や合流の順番といったプロセスの問題ではない。憲法論議や安全保障、経済対策など、国家の根幹に関わる政策が曖昧なままの「数合わせの野合」に有権者が愛想を尽かしたからだ。立民が合流に慎重なのは、支持層の納得や丁寧な政策の一致という民主主義の手続きを踏んでいるためであり、それを「足踏み」と切り捨てる階氏の姿勢は強引な「勇み足」の極みである。
政策の一致なき党名変更は、本質的な対立軸を隠蔽するだけの「化粧」に過ぎない。過去の政治史が証明しているように、理念なき合流劇は支持層の離反を招き、さらなる「引き算」の結果を生む。政治日程の都合を優先し、有権者をイメージで動かせると錯覚する永田町のおごりを捨てず、過去の失敗を顧みないその姿勢に、中道勢力の未来はない。


