
野党が国会正常化申し入れ。順番が逆では?議会復帰が先では?
政府・与党の強権的な国会運営により国会が不正常になっているとして、野党5党が合同で森衆院議長らに正常化に向けて与党に働きかけるよう申し入れた。比例代表45議席削減案の強行や総理の答弁姿勢に対する反発が理由だ。しかし、審議を拒否したまま「正常化」を求めるこの手法には、順番が逆ではないかとの批判が相次ぐ。
野党の主張に一理あるが、全面ボイコットは異例
選挙制度という重要ルールの変更を与党が合意形成なしに強行しようとする姿勢や、総理の答弁姿勢に問題があるという野党の主張にも理解できる面はある。だが、だからといってすべての審議を放棄する全面ボイコットは、野党としての職責を果たしているとは言えない。
過去の歴史を振り返っても、野党時代の自民党が行った審議拒否は特定委員会などに限定されていた。今回のような全面的な機能停止は異例だ。
国民が求めるのは「審議拒否」ではなく「議論の場での追及」
ボイコットを続ければ、与党単独での審議と採決を許すことになり、結果として野党の声がさらに届かなくなる悪循環に陥る。国民が望んでいるのは、審議拒否という手段による抵抗ではない。論争を重ね法案は練り上げられるのであり、議論の場で与党の手法を徹底的に追及し、代替案を堂々と示す姿こそが必要だ。国会全体が機能停止することこそが、国民にとっての本当の危機である。
議論という「協力」の原点に立ち返れ
野党は国会正常化を申し入れる前に、まず自ら審議の場に戻るべきだ。非協力ではなく、議論という「協力」の原点に立ち返り、働く姿を示してこそ野党の存在価値は証明される。
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