
映画『新聞記者』は大絶賛だったのに…映画『偏向報道』をスルーする「マスコミの闇」
2019年に公開され、政権の闇に迫る女性記者を描いて大ヒットした映画『新聞記者』。メディアはこぞって「報道の自由を問う衝撃作」と大絶賛し、大々的に宣伝を助けた。
しかし、その対極にある「報道機関の内側」を暴いた社会派エンタメ映画『偏向報道』(2026年6月公開)に対する大手メディアの反応は、驚くほどの「沈黙」である。
『偏向報道』が描く、テレビ局の生々しいリアル
元テレビ朝日系ディレクターの荻野欣士郎監督が、自らの経験をもとにメガホンを取った本作。主演の鳥居みゆき演じる女性ディレクターが、地方テレビ局の下請け制作会社を舞台に、怪文書や捏造映像、印象操作といったメディア上層部の歪んだ圧力に立ち向かうストーリーだ。
観客からは「リアルすぎてゾッとする」「メディアを鵜呑みにできない」と絶賛の声が上がっている。にもかかわらず、大手マスコミやワイドショーでの特集はほぼゼロであり、静かにミニシアターを回る状況が続いている。
「外の敵」は叩くが、「身内の鏡」からは逃げる構造
この極端な温度差の理由はシンプルである。
・『新聞記者』 = 「外の敵(政治権力)」を叩き、メディアを「正義の味方」として美しく描く。
・『偏向報道』 = 「身内の醜さ(忖度や情報操作、下請け構造の闇)」という鏡を直接突きつける。
「権力に忖度するな」と叫ぶメディア自身が、自らの業界の「忖度」や「都合の悪い真実」には蓋をする。このダブルスタンダードこそが、現代の「オールドメディア離れ」を加速させている正体である。
本当の「報道の自由」とは何か
他者を批判する免罪符として「報道の自由」を掲げるのであれば、その刃は自らの組織や保身にも向けられるべきである。
次にメディアが「報道の危機」を特集する際は、ぜひこの『偏向報道』を隣に並べて報じるべきだ。自らの闇を直視する勇気こそが、本当の信頼を取り戻す唯一の第一歩となる。
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