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韓国のCPTPP加盟申請巡り共同通信「日本水産物の輸入規制が壁」⇒だが壁は他にもある




韓国のCPTPP(環太平洋パートナーシップ協定)加盟をめぐり、日本産水産物の輸入規制解除ばかりが注目されている。だが、加盟のハードルは水産物問題だけではない。CPTPPは全加盟国の同意を要するハイレベルな通商協定であり、韓国の前には多層的な「4つの壁」が立ちはだかる。

壁①:韓国国内の猛反発と政治的コスト
農食品分野の平均関税撤廃率が約96%に達するCPTPPに対し、韓国の農業団体は強烈に反対している。漁業でも安価な輸入増や補助金規制への懸念が根強い。歴代政権が加盟方針を掲げながらも国会手続きで足踏みを続けた背景には、この深刻な国内対立がある。

壁②:全加盟国の同意と高いルール適合
加盟には日本を含む全12か国の全会一致が必要だ。オーストラリアやカナダなど農業輸出大国からさらなる市場開放を迫られる可能性が高い。衛生植物検疫(SPS)ルールや国有企業規制、デジタル貿易など、非関税障壁の撤廃も厳しく審査される。

壁③:知財権と国内制度の摩擦
特許リンケージや営業秘密、地理的表示などの知的財産ルールへの適合も不可欠だ。コンテンツ業界には追い風となる一方、後発医薬品や公的医療保険の財政負担増につながる懸念があり、国内での調整は容易ではない。

壁④:日本産シャインマスカット等の種苗流出問題
イチゴや高級ブドウ「シャインマスカット」など、日本の優良品種が韓国へ渡り無許諾で栽培・拡大された経緯がある。全会一致の外交交渉において、日本側が育成者権の承認や正当な管理を加盟賛成の条件として求めるのは当然の権利である。

単一イシューの報道に惑わされるな
水産物禁輸の解除は対日交渉の一側面に過ぎない。報道が一つの問題に集中すると、交渉の全貌が見えなくなる。CPTPP加盟の本質は、韓国が厳しいグローバル標準を受け入れられるかという総合的な格付けである。




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