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石破茂元幹事長のブレーンの藻谷浩介の「里山資本主義」は「物々交換」「原発をやめても木材を燃やせば経済は回る」の珍説連発!!石破さん、大丈夫ですか?

自民党がピンチになると元気になるのが、石破茂元幹事長だ。令和の松永久秀というべき義理の低さだが、その彼が愛してやまないのが、里山資本主義とその提唱者の藻谷浩介氏である。

だが、この里山資本主義は、物々交換や木材を燃やして発電すれば経済が回るという原始共産主義のような内容で、経済学ではなく、地方の極めて特殊な成功例を集めただけの観光ガイドである。この里山資本主義が好きなことは個人の自由で問題ないが、これを大きな国政や世界経済の仕組みと結びつけるのは、やめていただきたいものだ。

日刊ゲンダイ、石破茂元幹事長が藻谷氏の「里山資本主義」の信者と紹介!!

石破茂元幹事長と藻谷氏の関係を3年前の日刊ゲンダイが分かりやすく説明してくれている。

現地で取材したジャーナリストの横田一氏は言う。

石破大臣は、地域の資源を生かす『里山資本主義』を唱えるエコノミスト、藻谷浩介さんの信奉者。演説は藻谷さんの提言をなぞったようなもので、アベノミクスに批判的な藻谷さんを、安倍首相は非常に煙たがっています。

午前中の駅頭のほかに、夕方の候補者の個人演説会でも同じ話を繰り返し、(中略)地方に恩恵が行き渡っていないと認める発言は、まるで野党議員のよう。(略)」

引用元 ついに本音か 石破地方相が応援演説で“アベノミクス批判”

いつ安倍総理が、里山資本主義を煙たがったのだろうか?その根拠は?またしてもここに印象操作と、いや印象操作ではなくフェイクニュースが展開されているわけだ。

そして、昨年だけでも繰り返し、この藻谷氏と石破元幹事長は仲良くイベントを開催している。この藻谷氏と彼の掲げる里山資本主義を見てみよう。

藻谷氏の里山資本主義は無茶苦茶な内容!!食料は山で拾い、物々交換で経済を回し、薪を燃やして生活すればお金はいらないという珍説!!原始共産主義ですか?

藻谷浩介氏は、日本総合研究所調査部主席研究員である。彼は「里山資本主義」を掲げ、アベノミクスを全否定し、著作で自説を展開している。

その概要は以下の通り。

「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうという考え方だ。お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入りつづける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、あらかじめ用意しておこうという実践だ。

山あいの自然豊かな農村に暮らす人。ちょっと散歩をすれば、たきぎの4、5本拾うのはそれほど難しいことではない。過疎地と呼ばれる島に住む人。天気さえ良ければ、ちょっと釣り糸を垂れれば、その日の夕食を飾るアジの一匹くらい、連れるかもしれない。そうした恵みを享受する暮らしを、年金に頼る暮らしの「サブシステム」として組み込んでみてはどうだろうか。

間違えてはいけない。生きるのに必要なのは水と食料と燃料だ。お金はそれを手に入れるための手段の一つに過ぎない。

・里山資本主義がマネー資本主義に突きつけるアンチテーゼの第一は、「貨幣を介した等価交換」に対する、「貨幣換算できない物々交換」の復権だ。

・里山資本主義こそ、お金が機能しなくなっても水と食料と燃料を手にしつづけるための、究極のバックアップシステムである。いや木質バイオマスエネルギーのように、分野によってはメインシステムと役割を交代することも可能かもしれない。

引用元 藻谷 浩介,NHK広島取材班「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」

要するに、藻谷氏の主張を要約すると、①地方の里山を使って、自給自足の経済をやろう②お金ではなく、物々交換で生きていこう、③燃料や電力は木材や薪を使ってバイオマスでまかなう、というものである。これを地方の特殊な例を持ち出して実現可能だと主張しているのである。

この論理展開、先の総裁選での石破元幹事長のそれとそっくりそのままである。

いちいち突っ込むのもバカバカしいが、そもそも藻谷氏の主張は地方の里山の存在を前提とする。しかし、里山は地方の誰にでももっているわけではない。勝手に入れば不法侵入であるし、所有権もぐちゃぐちゃになる。そして、最大の課題は実際の山は、日本の全人口をカバーできるほど実り豊かではない。

そして、里山の維持整備や入るにも多額の手間やお金がかかることは言うまでもない。

また、魚を釣ればよい、薪を拾えばよいというが、こんなのは過疎の町で数人がやれば問題はないが、1000人もの人間がやれば、一瞬ではげ山が完成し、漁師や漁業組合と殴り合いになることは明らかだ。あまりにも想像力がないし、特殊な個人の話を持ち出すからこうなる。

実際、日本史の多くの期間、はげ山だらけだった。

日本列島における森林破壊は進行し、800年代までには畿内の森林の相当部分が、また1000年頃までには四国の森林も失われ、1550年代までにこの二つの地域の森林を中心にして日本列島全体の25%の森林が失われたと考えられている。

江戸時代に入っても日本列島の森林破壊は留まる所を知らず、18世紀までには本州、四国、九州、北海道南部の森林のうち当時の技術で伐採できるものの大半は失われた

(中略)

すなわち、18世紀までの日本列島の里山は継続的に過剰利用の状態にあり(「はげ山」参照)、「持続可能な」利用が為されていたわけではない。

引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8C%E5%B1%B1#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

明治以前ですらこうなのである。現代社会が同じことをやれば一瞬で日本中がはげ山だ。

また、物々交換が素晴らしいと人類の歴史に挑戦をしているが、物々交換が不便であり、衝突の種になるから貨幣が生み出されたのだ。キャッシュレス決済に移行しようとしている時代に、我国だけが原始時代に戻れと藻谷氏は主張し、石破元幹事長はその主張を真に受けているのである。なにかのご病気なのではないかと心配してしまう。

そして、バイオマスを異常に押しているが、現在バイオマスは総電力の0.5%にも満たず、そもそそも非常に高価である。


このように石破氏が信奉する藻谷氏の「里山資本主義」はトンデモ思想なのだ。ある意味では、石破元幹事長にお似合いのものと言えるが、こういう政治家を首相にすれば、経済は崩壊し、日本中がはげ山になってしまいかねないのだ。

こう言った自然破壊者を総理にしてはいけない。日本の美しい自然を守らなければならない。

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