PCR検査報道について加藤浩次氏が反省の弁!「やればいいってもんじゃない」!コロナ治療で戦う医師も「わかっている人は検査拡大を言わない」「医療崩壊しないように協力してほしい」と懇願!
3月12日は、PCR検査の安易な拡大を訴え、政府を批判するばかりの人々にとって転換点となった。この日、PCR検査を希望者に提供すると宣言し、多くの国民から「医療崩壊させる気か!」と批判された孫正義氏が事実上撤回した。国民も孫氏の偽善に騙されなくなったことは大きな転機だ。
そして、それを受けて、ワイドショー「スッキリ」のメイン司会の加藤浩次氏がこれまでのPCR検査拡大をあおった事実について反省の弁を述べ、主張を転換した。
また、同日、バズフィードにはコロナウイルスと戦う現場の医師から「わかっている人は検査拡大を主張しない」「頼むから医療崩壊しないように協力してほしい」という切実なインタビューが掲載された。
PCR検査報道について加藤浩次氏が反省の弁!「やればいいってもんじゃない」!
3月12日、日本テレビのワイドショー「スッキリ」のメイン司会を務める加藤浩次氏が番組内で、これまでの報道姿勢や過去の発言を自戒する一幕があった。こういったことは私は人間として普通のことだと思うのだが、大手メディアの司会でこうする方は初めて見た。
番組では新型コロナウイルスの拡大状況や海外の対応などを特集。その中でソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(62)が11日、自身のツイッターで「簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分」などと投稿し、後に反対意見を受けて、撤回を示唆したことを紹介した。
加藤は「これはやっぱりやらないほうがいいですか?」とゲスト出演したKARADA内科クリニック五反田院長の佐藤昭裕氏に水を向け、佐藤氏は「検査だけしますってことであればやめたほうがいい。陽性になったらどうするか。その方々をどこに入院していただくとかあれば手だと思います」と解説。さらに「検査をするなということではない。疑わしい人・重症化するリスクがある人に優先的にするべき」と付け加えた。
加藤氏は、孫正義氏のどたばた騒動を紹介した上で、PCR検査の安易な使用を控えるべきかと専門家に尋ねたところ、重症リスクのある人に使うべきだとのコメントを引き出した。
そして、加藤氏は、韓国の失敗例を引用し、自分がこれまで番組でPCR検査拡大を訴えてきたことをわざわざ紹介し、反省の弁を述べたのである。
そして加藤は「『韓国ではこんなにPCR検査やってんだよって。日本ではなんでできないんだよ』って僕もこの番組で言いました。たぶん僕の考えも間違ってて、やればいいってもんじゃないっていうのがわかってきた」と自身の発言を自戒。
「みんながPCR検査で殺到すると、そこでクラスター(集団)ができて感染する可能性もある」と意見を改めた。
素晴らしい態度だ。どこぞの玉川徹氏とは違うところを示した格好だが、もはや韓国やイタリアというPCR検査の安易な拡大の結果が出ているのだから、当然ともいえる。しかし、その当然の行為ができないのが、今のメディアなのだ。
くどいがこう言ったことは私は人間として普通のことだと思うのだが、大手メディアの司会でこうする方は初めて見た。加藤氏に対する私の見方は大きく変わった。こうした人物をメディアはしっかりと採用していくべきである。反省もせず、政府や他人を攻撃するだけの最低の人物など本来メディアが公共の電波で使うべきでないのである。
また、この点について、都立駒込病院感染症科部長として新型コロナウイルス感染症の患者治療の指揮をとり、政府の専門家会議構成員も務める今村顕史氏がバズフィードで切に訴えているのでご紹介しよう。
コロナウイルスと戦う医師が「わかっている人は検査拡大を主張しない」「医療が崩壊しないようにみんなで協力してほしい」
今村顕史氏は、自らの駒込病院の病棟まるごとをコロナ対応にするという大胆な対応をとり、チャーター便やダイヤモンドプリンセス号の乗客などをどんどん引き受け、治療にあたっている。
その彼がバズフィードの取材にこう語っている。
ただ、今、流行を抑えるために一番重要なキーポイントは、クラスター(感染集団)対策です。これまでわかってきた情報では、多くの人は他者に感染させていません。広まっているところをいかに抑えるかがうまくできれば、この感染症をコントロールできるかもしれない。望みはそこにあります。
(中略)検査にも優先順位があります。そうでない人を片っ端から検査することは望ましくありません。
病床や人員の対応、感染防御のための物品など、現実的なことを考えると、本当の専門家で、全体像が見えている人は日本全体の不安な人まで検査しようということは言わないです。わかっている人は言わない。
(中略)
しかし、安易に検査を拡大していくことで、本当は避けることができる医療崩壊のカウントダウンが始まってしまう、ということも知っておかなければならない。
そういう人たちでベッドが埋まり、防護具が減ると、本当に守らないと救えない人が救えないことが起きてきます。しかもコロナの患者だけでなく、それ以外の患者の命も救えないということが近い将来に起こってきます。
今村氏の指摘の通りだ。わかっている人、つまり、本当の専門家は不安な人全員をPCR検査しろなどと言わないのだ。要するに、今村氏は、玉川徹氏やその御用学者である、大谷・岡田・上らの三氏をど素人だと主張しているのである。
そして、安易に軽症者でも単なる風邪の人間でも精度が高くないPCR検査で病院で隔離すれば、隔離用の機材を食いつぶしてしまうからである。
そして、最後に今村氏は切々と国民に訴えた。
医療提供体制が崩壊しないようにみなさんに協力してほしい。新型コロナの医療が破綻すると、一般の医療にも影響が及んで、通常の病気の人も救えなくなります。それは、今後の感染の規模によって決まります。
(中略)
日本人の国民性は感染症に有利です。こんなに手洗いしている国はないし、マスクもこれだけつけている。日本は皆保険制度ですし、生活保護のようなセーフティーネットも作られている。
実は海外と比べて誇るべき部分がたくさんあるんです。それと個人の努力が、今後の日本がどうなるかという時に、希望になると思います。ぜひみなさん協力してください。
その通りである。今こそ、一致協力し、玉川徹らのようなデマゴーグに騙されないようにしよう。そして、彼らのようなデマ番組を視聴者の力で一掃することはもちろん、我々有権者の力で電波法を改正していかねばならない。