青森市&小田原市が除菌水配布で密集隊形の大行列が発生!!除菌のために外出させては意味が無い。しかも台所洗剤やウエットティッシュでも除菌可能なのに…
各自治体で、新型コロナウイルス対策として様々な施策が実行されてきている。その中でもよく目につくのが除菌水の配布だ。数多くの自治体で配布されており、除菌意識が高まるのは良いことだが、結果的に人が殺到してしまっており、別の問題を発生させている。
しかも、今や台所洗剤やウエットティッシュでも除菌可能ということが経産省の発表でわかっているのに、だ。
除菌水配布によって生じた大混乱!!
青森市では、人々が殺到し混乱が起きるまでの事態になってしまった。
青森市は16日、市民向けに用意した除菌用の次亜塩素酸水の配布方法を先着順から抽選に変更すると発表した。想定以上に市民が殺到し受け取れない人が続出し、公平性が保たれないと判断した。
市内の企業から寄贈された1000リットルを500ミリリットルペットボトルに詰め、毎週木曜の午前と午後に100本ずつ配る予定だった。密集を避けるため、車内から受け取れる「ドライブスルー方式」を採った。
他にも幅広い自治体で同様の取組みが行われているが、除菌のために人との接触を増やしてしまうようなことはあってはならない。こうした取組みは自治体で何かできないかと考えての結果なのだろうが、外出を控えさせる工夫を行った方が効果は高いのではないだろうか?
立憲民主党の反ワクチン県議絶賛市長の小田原市でも同様のことが起こっている様子
小田原市でも昨日の10(金)から、次亜塩素酸水(除菌水)の配布が始まりました。小田原市役所をはじめ計五か所の施設で、一人一日500mlまで配布されます。私も今朝、貰いに行きましたが、11時頃には既に6~70人程の列が出来ており、その後も続々と人が集まっていました。
引用元 小田原市でも次亜塩素酸水の配布が始まる
除菌水を貰うために大行列になっては意味がない。
自治体の点数稼ぎのための施策に、市民が巻き込まれている構図は悲劇である。事業者が休業し、なんとか短期間で自粛期間を終わらせたいと考えている中で、このような自治体の点数稼ぎのために感染拡大リスクを起こすのは本末転倒。
他にも心配する声がある。
三密を防ぐとはこれ如何に???
って感じてしまう地元の除菌水の配り方なんだよなぁ…— 苺卵焼き (@1tama15) April 15, 2020
【無償配布】除菌水(次亜塩素酸水)厚木市内の各公民館で無料で配布されるって!3密を避けてもらいに行こう! https://t.co/diFJaFLeT8 #スマートニュース
どうやって避けるのかな。3蜜は3つ揃ったらダメじゃなくて、1つでも揃ったらダメなのに。
— らっぱくん (@rappakun) April 1, 2020
除菌水を得るために、密を避けるリアルなゲームでも開催しているのだろうか?
なお、この小田原市の加藤憲一市長は、立憲民主党の佐々木ナオミ県議一押しである。(参考)そして、この佐々木県議は「現代医学は信用できない!」「ワクチンによる治療に反対!」「LEDの電磁波怖い!」との珍説を主張する人物でもある。
福山幹事長称賛の立民候補者「現代医学は信用できない!」「ワクチンによる治療に反対!」「LEDの電磁波怖い!」との主張https://t.co/OqJ3gDqMc1
#立憲民主党 #福山哲郎 #佐々木ナオミ #統一地方選挙— 政治知新 (@seijichishin) March 8, 2019
配布されている除菌水には取り扱い上の注意も必要である。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために配布されている除菌水は次亜塩素酸水だ。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、いわき市は21日、市内34公民館で消毒作用があるとされる「次亜塩素酸水」の配布を始めた。感染の状況などを見て、当面の間実施する。
感染拡大に伴い、市内ではアルコール消毒液など除菌関連商品の品薄状態が続いている。次亜塩素酸水の配布は市民の安心確保や感染予防の意識向上を目的に実施した。
(略)
除菌水を配布する場所や方法にも心配は多いが、さらには取り扱いについても心配な点がある。それは、冷暗所に置いてなければすぐに効果がなくなることや、確保したとしても使用できる期限が短いことである。
茨城県かすみがうら市、4月20日から除菌水の配布を行う予定だが、その除菌水の期限が『3日以内』に使い切る!?3日しかもたないとすれば、またすぐ貰いに行くようだが、支給場には密集はないのだろうか? https://t.co/6fttrDJxWn
— 【NYK】経済評価・投資と生活のnipponkabu.com (@nipponkabu) April 19, 2020
上のツイートにあるように、かすみがうら市のウェブサイトでも確かに3日以内の使用を呼びかけている。こうした取り扱い方法がどれほど認知されているかも疑問が多い。
しかも、4月15日、経産省は、台所・住宅用洗剤の材料である「界面活性剤」、そして、ウエットティッシュに含まれる「第4級アンモニウム塩」も新型コロナウイルスに対する消毒効果があることが分かったと発表した。いずれもドアノブなど物品の消毒に有効で、第4級アンモニウム塩は手指にも使える。洗剤を利用する場合は、ぬるま湯で薄める必要があるという。
にもかかわらず、除菌水で安心した結果、大行列で新型コロナウイルスが蔓延するなんてことはあってはならない。
なぜ、このように使用期間が短いものになっているのか理解する必要がある。
次亜塩素酸ナトリウムやほかの除菌水と比較して寿命が短いもの除菌水となっているからだ。
保管して利用する場合、注意したい事項が2点ある。(参考)
1.保管容器の選定の際、遮光性の良いものを選ぶこと
2.保管場所について、暗所など直接日が当たる場所を避けること
この2点が注意すべき点だ。
長期間保存の効くものでない除菌水、それを求めるために、政府が避けるように言っている三密を作り出してしまうことは、やはり、本末転倒としか言いようがない。
自治体は、配布が原因でクラスターが発生する可能性があるころに留意すべきだ。
アイデアを出して実行していくことは素晴らしいことだが、方法については感染が広がらないような配慮をしなければ逆効果となってしまう。
自治体も市民からの不満をあてられて、何かをしなければと焦る気持ちも理解するが、やはり不要不急の外出自粛を促すことを優先的にやるべきではないだろうか。