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小池知事、実現した公約はゼロだったが、新型コロナウイルスのおかげで、一部の公約を達成できそうな見込み!

東京都知事の任期が目前に迫っている。そんな中、小池百合子東京都知事が、前回の都知事選の立候補時に掲げた公約を、改めて見てみると公約の不達成が目立つ。

一方、公約の中では、新型コロナウイルスの“おかげ”で達成できそうといえるものまである。

公約の中で、目指した「7つのゼロ」

小池都知事が、前回の都知事選で上げていた公約がこれだ。

この公約の中で、小池氏が「私が就任してから最重要課題と位置付けてきた」と自負していたのが、「待機児童ゼロ」だ。

この待機児童数については、2019年7月29日に東京都福祉保健局が発表したものによれば、保育所等利用待機児童数は3,690人となっている。(参考

最重要課題としてきたものですら、小池氏自身が掲げた「ゼロ」を達成できていない。

最重要課題として掲げた待機児童問題ですら、この有様。ほかの公約の達成度合いは見なくても、自ずとわかる。

築地市場の豊洲移転見直しも延期しただけで成果は挙げられず、混乱を招いただけだった。東京五輪の負担軽減もできず、それどころか暑さ対策の失敗により、マラソン・競歩は札幌に開催地を奪われるという失態を演じた。そのほか、花粉症ゼロといった公約も達成できるどころかロードマップを示す見通しもない。待機児童ゼロや電柱ゼロといった小池都知事が掲げた「7つのゼロ」は、達成がゼロという悲惨な結末を迎えようとしている。

引用元 東京・小池都知事、「公約達成ゼロ」でも今年再選確実の情勢か

出来もしないことを公約に掲げた小池氏。パフォーマンスが先行し、中身が伴っていないことは、今に始まったわけではないことがよくわかる。

しかし、そんな小池氏の公約達成に一役買ってでたものがある。それが新型コロナウイルスだ。

満員電車ゼロを目指した小池氏、しかし、新型コロナウイルスの助けがなければ・・・

小池氏の公約の中で、注目されたものの1つが「満員電車ゼロ」だ。小池氏は、当初、誰も想像しない仰天の構想を、前回の都知事選で訴えていた。

「満員電車ゼロ」に向け、小池氏は知事選でラッシュ時間帯の混雑緩和を図る時差出勤、2階建て通勤電車の導入促進を訴えた。

引用元 小池百合子知事の「ゼロ」公約、進捗は…待機児童→需要に追いつけず 電柱→多大な費用と時間 満員電車→時差ビズ浸透進む

「満員電車ゼロ」を目指すために、輸送量の強化を図る狙いがあったのだろうが、二階建て通勤電車の導入を訴えていた。

そしてご存知の通り、二階建ての通勤電車は、導入されていない。地下鉄では不可能だろう。

これも、突飛なことを言い、メディアの注目を惹こうとする小池劇場の常套手段だったといえる。

そんな小池氏の「満員電車ゼロ」の公約が図らずも、新型コロナウイルスの影響で促進されている。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「密」を避けることが求められている。その「密」には、当然のことながら、満員電車も該当する。

「密」を避けるために、電車の利用する人が減少傾向にある。

首都圏や関西の主要駅で混雑のピークとなる平日朝の利用者が減少を続けている。政府による緊急事態宣言が出る直前の三月三十日から四月三日にかけてのデータを、イベントの自粛要請や一斉休校が実施される前の二月中旬と比べると首都圏で平均33%、関西では18%減少した。二月末は減少幅が一桁だった。東京の大動脈、JR山手線も二月上旬と比べ40%減った。

(略)

山手線も二月上旬と三月三十日~四月三日を比較すると、ピークとなる平日の午前七時四十分から午前八時四十分に外回りで最も混み合う上野-御徒町間は40%、同様に内回りの新大久保-新宿間は36%減った。二月二十五~二十八日は内、外回りとも13%、三月二十三~二十七日は27~28%の減少だった。

引用元 <新型コロナ>鉄道利用 平日朝33%減 首都圏、緊急事態宣言の直前

新型コロナウイルスの感染を防止するため、電車の利用を控える行動に出るのは、極々自然な流れだ。

小池氏が、声高に叫んだ「満員電車ゼロ」が、このような形で推進されるのは、皮肉としか言いようがない。ついでに言えば残業もゼロになっているかもしれない。これもコロナウイルスのおかげなだけ。

政治は、結果責任であることは言うまでもない。小池氏は都知事の任期中に、自身の掲げた「ゼロ」の公約を、何一つとして達成出来ていない。まさかの公約達成「ゼロ」だ。

今年行われる東京都知事選、都民の皆様には、小池氏の新型コロナウイルス対応のパフォーマンスに騙されることなく、小池都政の実績について、審判を下して頂きたい。

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