教育評論家として0点!尾木直樹氏、専門外の政府の専門家会議の人事にまで口を出す。過去にはとんでもないデマの発信源となっていた!
日本の教育評論家、法政大学名誉教授という肩書きを持つ尾木直樹氏。このところのご活躍を拝見すると、評論家というよりも批評家とお呼びした方が相応しいかもしれない。
尾木氏は、5月4日の安倍総理の記者会見を見て自身のブログで「明らかにオロオロしていました。その姿を見て気の毒になった・・・」(参考)と小馬鹿にする始末。尾木氏にはそう見えたかもしれないが、それは見る者によってとらえ方が違う。少なくとも我々には堂々として映った。
このように、いよいよ主観的な感想でも政権を批判し始めた尾木氏だが、教育評論家の範疇を超えて、政府専門家メンバーの人事にまでいちゃもんをつけ始めた。
尾木氏、教育評論家の分際で政府の専門家会議のメンバーのシャッフルを提言
再三言うが、尾木氏は教育評論家だ。教育問題についてはプロフェッショナルかもしれないが、感染症に関してはど素人だ。新たなエセ専門家の登場だ。
そのど素人が、感染症のプロフェッショナルに対していちゃもんをつけた。度し難いことだ。
尾木氏は「なんだか、、、、?信頼感がグラグラ!悪いことに危機の場面では信頼関係が命 絶対的に大切 動く度に信頼関係が強くなる方程式を解かなければならないのですーー」と、国や専門家会議の動きに対し疑念を持っている様子。「現状では国も専門家会議も最悪の道を歩いているように思います」と、厳しい評価を下した。
そんな頼りない専門家会議に対し、尾木氏は「メンバーチェンジ」を要求。「拡散防止 二波三波対策 出口への道筋打ち出す上でも必要ではないでしょうか?」と訴えた。
最後は「世間の見る目は大阪方式がモデルになり 国に対する注文は具体的で極めて厳しくなっていますー 信頼できるリーダーのもとで苦労したいなんて思うのは尾木ママのワガママかしら?」と、安倍首相に対してもチクリ? 新型コロナウイルスという未曾有の国難だからこそ、血の入れ替えが必要としていた。
尾木氏をはじめ、「37.5度以上4日」を問題視している人は、この目安について文句を言っている。しかし、これはあくまでも一般の健康体の人の場合。厚生労働省では以下のように伝えている。
以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方
(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
○ なお、以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
・ 高齢者
・ 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方
・ 免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
(妊婦の方へ)
妊婦の方については、念のため、重症化しやすい方と同様に、早めに帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
(お子様をお持ちの方へ)
小児については、現時点で重症化しやすいとの報告はなく、新型コロナウイルス感染症については、目安どおりの対応をお願いします。
この通達は、令和2年2月17日に出されている。これを尾木氏がお読みになっていないのは明らかだ。芸能人さんと同じく不勉強。
しかし、4日待機だけが独り歩きした例が多い。例えば不幸にも新型コロナで亡くなられた志村けんさん(享年70)の例をあげると
・3月17日 倦怠感の症状があり自宅療養
・3月19日 発熱・呼吸困難の症状
・3月20日 医師の診断を受け入院
・3月23日 新型コロナウイルス陽性判明
・3月29日 死去
志村さんの例だと、高齢者と倦怠感があてはまるので、すぐに相談して医師にかかることが可能だった。しかし、「4日間待機」というルールを守ったため重症化したと言われている。
しかし、厚生労働省の目安は上記の通り。では、なぜ志村さんをはじめ多くの人は「4日間」我慢したのか?それは、尾木氏も出演しているメディアがそうやって報じたからだ。
「相談や受診の目安として国は「風邪の症状や37・5度以上の発熱」が一定期間続く場合」とこぞって報じた。
しかも、これは加藤厚労相が言うように「基準でなく目安だ」必ずしもこれに準じなくてもいい。しかし、あまりにもこの目安が基準のように扱われたため、問題視して「37.5度」が消された。
つまり、この混乱を生じさせたのは、尾木氏のお仲間のメディアだ。しかし、尾木氏は、それは非難しないで、事もあろうに専門家会議のメンバーチェンジを望むなど言語道断だ。専門家会議はこのコロナを鎮めようと必死に知恵を出し合っている。
そんな尾木氏だが、過去にブログでとんでもないデマを流していた。
東京オリパラのデザイナーが200億円手にするというデマの発信源
東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを巡り、デザインを手がけた佐野研二郎氏が200億円も手にするという噂の発信源が、尾木氏だということだ。
尾木さんは2015年8月18日のブログ記事で、「素人にはよくわからないのですが…」とことわりつつ、
「東京オリンピックのエンブレム デザイナーにはいるお金200億!と言われ 私たちもエンブレム入りのグッズ買えば料金の中にはデザイン使用料が入っているのではないのでしょうか!?」
と述べ、エンブレムをめぐりデザイナーが200億円を受け取るとの見方を示した。
(中略)
組織委員会はJ-CASTニュースの取材に対し、
「デザイナーにお支払いする金額は100万円から変わっていません。エンブレムの著作権はすでに組織委員会側にあるので、ライセンス料はこちらで受け取ります」
と明かした。
デザイン料以外で佐野氏側に支払う費用や、「200億」という数字を想起させるような関連費用はないか、との質問にも「全くありません」とした。
佐野氏が主宰するデザイン事務所「MR_DESIGN」(東京都渋谷区)も
「賞金として100万円を受け取る予定です。エンブレムの著作権は組織委員会に譲渡しており、そこから派生するライセンス料はいただきません」
と回答している。
尾木氏は、200億円という数字を出した根拠に「情報番組で(誰かが)話していたのを聞き、驚いてブログに書いた。その際、オリンピックのエンブレム使用料は(売上の)4~5%で、グッズなどに(エンブレムが)使用されると200億円くらいデザイナーに入ると言っていた」と単なるうわさ話で人を批判していたのだ。
とても教育者のする事とは思えない。これも明らかに不勉強。
そのエンブレムも、ベルギーの劇場のロゴと非常に酷似していることが、ロゴをデザインした本人より指摘が入り、結果的に佐野氏の案はボツとなった。なお、この件に関連してブログで、『デザインのトレースは泥棒。人の車盗んだも同然!本人に謝罪無しとは…』と、佐野氏が盗用したかどうかもわからないうちに、泥棒呼ばわりしていた。
とんでもないデマの発信源となったばかりか、真偽不確かな状態で人を泥棒呼ばわりするのが、教育評論家の尾木直樹氏だ。
このような人物が政府の専門家会議の人事に口を出すのは論外だが、教育評論家としても子供に悪影響を与えるのではないかと心配になる。
教育を語るものが、中立性を失っては元も子もない。尾木氏に残された道は、教育評論家を廃業することだ。