超党派で黒川氏は冤罪との声!文藝春秋「安倍自身は黒川氏と付き合いが薄く、関心がない」、有田芳生議員&江川紹子氏「黒川さんは安倍政権べったりではない。根拠なき噂話だけが肥大化」と擁護!!
黒川氏が安倍政権の守護神であるという珍説がついに、あの有田芳生氏からすら否定されるようになった。しかも、それは、文藝春秋、江川紹子氏、阿比留瑠比氏という党派も立場も超えた人々からも主張されているのだ。
ただ、こうした事は全く報道されないので、政治知新で皆さんにしっかりと情報をご紹介したいと思う。
文藝春秋&阿比留瑠比「安倍自身は黒川氏と付き合いが薄く、関心がない」
文藝春秋6月号は、編集部の共同ペンネームとされる「赤坂太郎」による記事を公開した。「赤坂太郎」による政局分析は、安倍総理に厳しいものも多く、決して擁護記事を書くものではない。その赤坂記事が、安倍総理は黒川氏と付き合いが薄く、関心がないと書いていたのだ。
もっとも、安倍自身は黒川との付き合いは深いわけではなく、(中略)首相周辺は「総理にとってはもらい事故のようなもの。検事総長にはあまり関心がない」と打ち明ける。
引用元 文藝春秋6月号
これを裏付ける証言も出ている。
産経新聞社政治部編集委員の阿比留瑠比氏も、「そもそも安倍総理は次期検事総長人事への関心が薄かった」と指摘する。
検察庁法改正案をめぐって、黒川検事長が「政権に近い」となぜか言われている件について。安倍首相自身は周囲に「黒川氏のことはほとんど知らない。もう一人の検事総長候補の林なら何度も説明を受けたから知っているが」と語っていますが…。
— 阿比留瑠比 (@YzypC4F02Tq5lo0) May 13, 2020
これは確かに、安倍総理が黒川氏の半年間の定年延長の際にあまり説明せず、森まさ子法務大臣の混乱を見守る姿勢を最初はとっていたことと符合する。
つまり、安倍総理からすればコロナウイルス対策に忙殺される中、下から上がってきた案件として、1月31日の閣議で黒川氏の定年延長を決定しただけだったという事だ。これは、むしろ、当時も安倍総理が真面目にコロナウイルスに取り組んでおり、黒川氏を特段重視していなかったことの裏返しだ。
確かに、ダイヤモンドプリンセス号の大混乱があった際に、さわるだけでリスクしかない検察人事に手を突っ込めると考えられる方がおかしい。
有田芳生議員&江川紹子氏「黒川さんは安倍政権べったりではない。根拠なき噂話だけが肥大化」と擁護、須田慎一郎氏「朝日新聞は私欲で攻撃!」
また、立憲民主党の有田芳生議員や江川紹子氏と言ったリベラル勢力からは、「黒川氏の識見を高く評価し、安倍政権の守護神でもないし、政権べったりではない。彼を黒幕とするデマが肥大化している」との声も上がり始めた。
私は、黒川氏の事はよく知らないが、こうしたことが本当だとすれば、今回の騒動含め、本当に黒川氏としてもいたたまれない気持ちであろう。カッターナイフまで送りつけられ、明らかにやりすぎだ。これが芸能人の煽った結果だ。
もちろん、彼らは今回の法改正に反対の立場だが、重要な指摘なので紹介しよう。
まずは、江川紹子氏だ。実は、彼女は、検察改革の為に設置された法務大臣の諮問委員会の委員を務め、そこで事務局長だった黒川氏と改革の為に働いたことがあり、黒川氏をよく知る人物なのだ。
黒川東京高検検事長ひとりを強大な悪者にして、「冤罪から政治家の事件もみ消しまで、悪いのはすべてこいつだーー」というシンプル思考がTwitter内を駆け巡っています。多くの人がそういう発想に汚染されてしまえば、組織的な問題がかえって覆い隠されると懸念します。
— Shoko Egawa (@amneris84) May 13, 2020
捜査には東京地検特捜部が関与。東京高検検事長は東京地検を指揮監督する。次官以上に捜査現場に影響を及ぼせる立場。黒川氏に、言われてるような権力と意図と役割があるなら、こういう展開になるだろうか…? →河井克行前法相を買収容疑で立件へ、安倍政権に打撃 https://t.co/KrV0e13rgT
— Shoko Egawa (@amneris84) May 13, 2020
江川氏は、5月14日の朝日新聞のインタビューでも重要な指摘を行っている。
黒川氏は「安倍政権に近い」という言われ方をしていますが、私にはその見方が正しいのかわかりません。
私は大阪地検特捜部の証拠改ざん事件(2010年)の後、検察改革のために設置された法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」で委員を務め、事務局だった黒川氏と仕事をした経験があります。黒川氏は、当時の民主党政権でも、高く評価されていました。
会議の座長は千葉景子・元法相。救済回答出身で安倍首相と思想信条は真逆の人ですよね。でも、黒川氏は千葉氏に本当によく尽くして、相談にも乗っていました。
(中略)
たぶん安倍政権にべったり、というのは少し違って、おそらく彼は上司にとことん仕える能吏なのでしょう。
引用元 https://twitter.com/Yuh_artisan/status/1260726324684939264/photo/1
要するに、黒川氏は「安倍政権に近い」のではなく、民主党政権や検察改革に熱心な江川紹子氏からも絶賛される、本当に真面目な官僚にすぎないということなのだ。
これは、あの有田芳生参議院議員も指摘していることで、根拠なき噂話だけが肥大化していると指摘する。有田議員ですら、今の黒川たたきが異常だと教えてくれているのだ。
また、有田議員は、東京高検検事長に黒川氏が任命されたのも、政権による箔を付けるための人事ではなく、本人の現場主義によるものだったと指摘する。
そして、ヘイトスピーチ解消法の成立に向けて、最大の功労者の一人が黒川氏だったと指摘する。
まさに絶賛だ。
そして、この有田氏のコメントには興味深いコメントがついている。
検察・法務省情報にやたら詳しい弁護士からも黒川氏はフラットでバランス感覚に優れた人と聞いている。
黒川氏を知ってる人又は司法を知ってる人なら、町山や津田のような低能が拡散している政府に忖度して不起訴にしたなんて一発でフェイクと分かる。
引用元 https://twitter.com/9tRudIlnY0r1yoO/status/1260412814394613760
このように、今回の黒川氏をめぐる批判は、江川紹子氏や有田芳生氏ですら訂正させるものであり、彼らや文藝春秋や産経も黒川氏が安倍政権べったりではなく、むしろ、安倍総理にとっては「もらい事故」だったということが明らかになったのである。
こうした情報がしっかりと伝わっていれば、今回のような騒動も持ち上がらなかったであろう。これはマスコミの仕事である。今のマスコミにジャーナリズムはないことの証だ。
世の中は黒川氏への謝罪が必要だ。