東京都の検査数は??公約に「ゼロ」掲げた小池氏、情報の透明性もゼロ

東京都の小池百合子都知事は、頻繁に、新型コロナウイルス関連の記者会見を開いている。情報が公開されることは悪いことではない。しかし、その公開される情報が、透明性がないものであれば、記者会見を開いて、情報を公開することの意味は当然薄れる。

こうした中で東京都の情報の透明性を疑いたくなる指摘があった。

東京都の公表している情報では、PCR検査数の実態が不明?!

緊急事態宣言の期間延長が発表されて以降、出口戦略をどのように描くのかが注目されている。

そのような状況の中、実効再生産数や陽性率等の数値が一つの目安という指摘がメディアを中心に聞かれる。

京都大学の山中伸弥教授が、気になる発言をしている。

本腰を入れ始めてからの対応も、問題はある。連日記者会見などで発信しているので情報公開が進んでいるような印象を受けるが、実際はそうではない。例えば日々のPCR検査数など基本的なデータがよくわからないこともある。

京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は自身のウェブサイトで「(都道府県別の実効再生産数・Rtを測定しようとしたが)東京では、新規感染者を見つけるための検査数の実態知ることができなかったため、計算は断念しました」と記している。

感染拡大が始まってから小池氏同様、大阪府の吉村洋文知事が目立っているが、吉村氏が大阪府内の感染状況を積極的に公表している。これと比較すると東京都は心もとない。

(略)

引用元 「五輪やるべし」だった小池知事を「コロナ対応が早い」と評価する都民のナゾ

山中教授が、新規感染者の検査数の実態を知ることができなかったと述べている。つまり、東京都が現状行っている情報公開では、医療の専門家をもってしても、新型コロナウイルスの感染状況を正確に把握することは難しいようだ。

公表が遅すぎる、陽性の日ごとのデータ

東京都の公表しているデータの不十分性は、上記に留まらない。

感染者数の動向を正確に把握するためには、PCR検査で陽性が確認された日ごとのデータが重要だ。

東京都が、そのデータを公表したのは、5月に入ってからだ。

東京都は都内の新型コロナウイルスの感染者数について、PCR検査で陽性と確認された日ごとのデータを初めて公表しました。4月9日に266人の感染が確認されたのをピークに減少傾向が続いているということです。

東京都は都内の新型コロナウイルスの感染者数について毎日、保健所からの報告を受けて公表していますが、感染者数の動向を正確に分析するため、PCR検査で陽性と確認された日ごとのデータをまとめて初めて公表しました。

(略)

引用元 コロナ 東京都が検査陽性の日ごとデータ公表 4月9日がピーク

大事な情報の公表が、頻繁に記者会見を開いている割には、遅すぎる。

情報の公表を遅くすることで、何か得るものがあるとすれば、不安を煽る小池氏にとって都合がいい、これだけだ。

今さら発覚した不手際

小池氏の新型コロナウイルス対策が、後手後手であり、その結果、東京都の新型コロナウイルス感染者数が急増した。

今さら感があるが、その新型コロナウイルスの感染者数にミスがあったというのだ。

東京都は、都内の新型コロナウイルスの感染者数について、保健所からの報告漏れやこれまで重複して計上していたミスが見つかったとして、感染者数の累計が76人増えることになったと発表しました。これにより、都内の感染者数の累計は4959人となりました。

新型コロナウイルスの都内の感染者数は保健所からの報告を受けて都がまとめていますが、都が改めて精査した結果、保健所からの報告漏れやこれまで重複して計上していたミスが見つかったということです。

(略)

引用元 東京都のコロナ感染者数に報告漏れや計上ミス 累計76人増

公表する情報が不十分、そして遅い。終いには、新型コロナウイルスの感染者数の不手際。

頻繁に記者会見を開いているにもかかわらず、情報の透明性は「ゼロ」だ。

小池氏が、真剣に新型コロナウイルスと向き合っているのであれば、この情報の公表の在り方は、知事としての資質の問題だ。

新型コロナウイルス対策から、垣間見れる小池氏の資質と本性。自らの資質を理解しているならば、都知事選には出馬せず、今期限りで都知事から退任するべきだ。

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