【検察庁改正法案】玉川徹氏「未来の政権が恣意的な人事をするかもしれない」と珍説。じゃあ裁判官の内閣指名制度もやめますか?そもそも、公共の電波を使用しているにも関わらず恣意的な報道の玉川さんの暴走はどうするのですか?
政府は、検察庁法改正案について、今国会での成立を見送る方針を固めた。
自民党内では強硬論もあったが、国民の理解を求めるため、政府は見送りを判断した。
他の法案の事を考えても、与野党の対立が深まり、長期化することは得策ではない。何より、国民の理解を得ることは、もっとも重要だ。そして、安倍政権は広報は不器用だが、真面目にそのことを最も重視している。
野党側は、検察幹部の定年を最長で3年延長できる特例規定が盛り込まれていることから、「内閣が恣意(しい)的な検察人事を行いかねない」として、検察庁の部分を取り下げるよう求めてきた。しかし、安倍総理も「今回の改正により、三権分立が侵害されることはもちろんないし、恣意的な人事が行われることはないことは断言したい」と表明している。
そんな中、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹氏が、またも野党に便乗してきた。
玉川徹氏「未来の政権が恣意的な人事をするかもしれない」と珍説を展開
モーニングショーの玉川氏といえば、新型コロナウイルスのPCR検査などで、政府の対応にいちいち批判を繰り返してきた。その中には、本人も謝罪に追い込まれたように、デマも含まれていた。
そんな玉川氏が、15日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、またも珍説を繰り広げた。
リモート出演したコメンテーターで同局の玉川徹氏は、首相の「恣意的な人事が行われることはない」との発言に「安倍内閣が恣意的にやるかどうかが問題じゃない。法律を変えるんですから、未来に対して責任がある。未来の政権が恣意的にやれる可能性が高まるかどうかが法律を変える場合には重要で、そこまで責任が持てるんですか?という話なんです。本当に分かっておっしゃっているんですか?この話」と指摘していた。
全く何を言っているんだ、この男は。そもそも、現行法律上、検事総長も検事長も任命権は内閣が持つ。この主張だと、現行法律にも文句を言っていることになる。だったら何とかこの現行制度も変えるよう働け、と言いたい。
それに、玉川氏は、この人事を国民に直接人事権を持たせろとでも言いたいのか?それとも、検察内での閉鎖的人事にしろとでも言うのか?そっちの方が現実的でないし、危険だ。
また、玉川氏は13日にもこのような発言をしていた。
同局の玉川徹氏は、今回の法改正に「法律を変えることになると、これからずっと続いていく。禍根を残すことになる。結局、検察は公務員の中でも特別なわけです。つまり政治家を立件できる力がある。政治家からすればここが怖い。そこは独立しているから怖い」と指摘した。
その上で「ところが、そこのトップを人事をもってある種、コントロールできるようにしちゃったら怖いものないです。自分たちは何があっても立件されないと思うに等しい」とし
「それをやったら今の自民党政権とか安倍内閣の問題じゃない。ずっと続いていくわけで今後、どんな内閣ができるか分からない。その内閣が検察をコントロールできれば、それは暗黒社会でしょ。だからみんな反対している」とコメントしていた。
まず、これを聞いて国民は怒るべきだ。なぜなら、国民がそんな愚かな内閣を誕生させることを前提で、玉川氏は論じている。
もし、そんな愚かな政権、それこそ、検察に介入して尖閣沖で海保艦艇に体当たりさせるような、中国人船長を釈放させた菅直人政権のような政権ができれば国民が責任を取るだけだ。現実に「悪夢の民主党政権」で国民は非常に痛い目にあったので、今の安倍政権があるわけだ。
そして、それを監視するのがメディアではないのか?いったい何を寝言を言っているのか。
そしてくどいが現行法律上、検事総長も検事長も任命権は内閣が持っているのである。
玉川氏は、現行法律に則る人事権も見直せと言うのか?じゃあ裁判官の内閣指名制度もやめるか?
そもそも、この法律改正案は、定年延長が一般でも行われる中、公務員も同じく定年延長するようにするもので、検察が他の公務員と分けて考えられるのは、他の公務員と事情が違うからだ。
では、裁判官はどうか?裁判官も内閣が指名権を持っている。
○日本国憲法(抄)(昭和二十一年十一月三日憲法)
第六条(略)
2 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する
引用元 裁判官制度(任命関係)法令
三権分立が侵害されるというのなら、検察よりも裁判官の方を心配すべきではないか?なぜなら、検察は三権分立の行政で、行政の長は内閣だ。
日本の主権者は国民だ。その国民から国会議員が選ばれ、国会議員から内閣総理大臣が産まれる。そして、内閣が裁判官を指名する。
玉川氏が言うように、検察を内閣がコントロールするということは、裁判官もコントロールする可能性があると言っているに等しい。そうなれば、日本の三権分立すら見直す必要が出てくる。
玉川氏が、どれだけ無茶苦茶なことを言っているかが分かる。それと同時に、そこまでする内閣が誕生して、国民が黙っていると思っているのだろうか。
新型コロナの自宅待機で、ワイドショーを見る機会が増えた人達から、「妻がおかしなことを言っている理由がわかった」といわれる始末。その中には、当然玉川氏の出演している「羽鳥慎一モーニングショー」も含まれていることを知るべし!!!
かならずや後世の歴史家は、玉川徹氏を徳富蘇峰やジャック・ルネ・エベールの出来損ないの失敗作と呼ぶであろう。