HARBOR BUSINESS Online、PCR拡大を訴えたいがため、新型コロナウイルスの死因を、肺炎だけとりあげ、超過死亡と騒ぐ。新型コロナの死因は、肺炎だけですか?
「HARBOR BUSINESS Online」(以下、ハーバービジネスオンライン)は、あまりの偏向ぶりで有名だ。まるでハーバード大学と関係がありそうな名前にしたいのか?という名前だ。まあ、そういった意図なのであろう。
過去には、日本と韓国のレーダー照射問題についても、韓国を擁護する記事を配信していたクズメディアだ。そんなハーバービジネスオンラインが、新型コロナウイルスの感染による死亡者について、ある意味平常運転だが、おかしなことを言い出した。
ハーバービジネスオンライン、新型コロナウイルスの死因が肺炎だけだと思って超過死亡を指摘
ハーバービジネスオンラインが、ミッコミどころ満載の記事、「反PCR検査拡充派の間で広まる医師ブログの不自然なデータ引用。「日本に超過死亡はない」の嘘」という記事を発表した。
新型コロナウイルスの感染爆発からくる大混乱で、新型コロナによる死亡者数の把握すらままならなくなっている。
(中略)
新型コロナに特徴的な重度の肺炎症状で亡くなった人の中には、きっと“新型コロナ感染症”ではなく“肺炎”と診断された例もあっただろう。実際、国立感染症研究所が公表している「インフルエンザ・肺炎死亡報告」によれば、新型コロナ大流行期に入った東京特別区(23区)で、明らかな「超過死亡」*があったことが確認されている(図1)。これは、新型コロナによる死亡例の一部が誤って肺炎と診断されている可能性を示唆している。
まず、新型コロナウイルスに関する死因は肺炎とは限らない。多臓器不全も血栓症も存在する。
しかし、記事では肺炎だけを見ているが、新型コロナウイルスの超過死亡を見るのなら、全死亡を見ていかなければ正しい分析が出来ない。
ハーバービジネスオンラインは、インフルエンザと新型コロナウイルスを同じように見ているらしい。
超過死亡について、国立感染症研究所は次のように説明している。
超過死亡とは、インフルエンザが流行したことによって、インフルエンザ・肺炎死亡がどの程度増加したかを示す、推定値である。この値は、直接および間接に、インフルエンザの流行によって生じた死亡であり、仮にインフルエンザワクチンの有効率が100%であるなら、ワクチン接種によって回避できたであろう死亡数を意味する。この、インフルエンザの流行によってもたらされた死亡の不測の増加を、インフルエンザの「社会的インパクト」の指標とする手法について多くの研究がなされ、現在の国際的なインフルエンザ研究のひとつの流れとなっている。
このように、インフルエンザの死因が、肺炎が殆どのため、上記にあるように超過死亡が用いられる。
しかし、新型コロナが引き起こすのは肺炎だけでなく、多臓器不全と血栓症などもだ。
すなわち、超過死亡も肺炎だけでなく、東京と全体の死亡数と比較しないといけないことになる。
東京都の過去の死亡数と比較しても全死亡を見れば超過死亡は起こっていない
Bloomberg(以下、ブルームバーグ)誌が次のような発表をしている。
新型コロナウイルス感染症が拡大していても東京都の全体の死亡数は急増していない。感染の有無を調べる検査数の少なさが批判される中、この数字は感染症拡大がおおむね制御されているという政府側の主張を補強するものだ。
東京都のデータからは、都内の新型コロナ新規感染者数がピークを付けた4月の数字はまだ確認できないが、1-3月の死亡数は3万3106人と過去4年の同じ時期の平均を0.4%下回った。
ハーバービジネスオンラインは、要するにPCR検査をもっと増やせという理由にする為に、このような記事を書いたと推測されるが、ブルームバーグの記事を見れば、全死亡での超過死亡が起こっていないことがわかる。
すなわち、日本のPCR検査は、間違っていないということだ。
ハーバービジネスオンラインは、肺炎の超過死亡を取り上げて、反PCR検査拡充派や政権を批判したかったようだが、考察が足らず無駄骨となった。それどころか堂々と語っている分、恥もかいたわけだ。
医療情報に関連するデマはまさに大罪だ。