小池都政で東京都の財政がピンチ!?早くも石原都政の貯金を95%浪費してしまう!!もう東京都はお金がないけど、どうするの?
東京都の小池百合子氏は、新型コロナウイルス対策を、利用できるだけ自身の都知事選に利用してきた。
都知事選が念頭にあったため、小池氏は、協力金をはじめ、補正予算の編成に向けた動きだけは早かった。つまりお金をバラまいて都民の関心を買おうとしたということだ。
しかし、東京都の財政が潤沢なのは、もちろん小池都政の成果ではなく、石原都政の功績。その石原都政の功績を早くも食いつぶしてしまったのが、現東京都知事の小池氏なのだ。
財政を健全化したのは小池氏ではなく、石原氏
小池氏が、協力金給付を決定し、補正予算の編成が出来た理由は、もちろん東京の財源が豊かだったからだ。
しかし、その財源を構築したのは、石原氏の財政再建があったからだ。
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「いま、東京都の一般会計予算は7兆円にまで達しています」
と語るのは元都知事で現在は大阪府・市特別顧問を務める作家の猪瀬直樹氏。
「私が都知事だった時代は6兆円程度でした。その後アベノミクスの好景気で歳入が伸び、現在に至っています。加えて、これだけの基金が積み上がったのは、小池さんの能力が高いから、というわけではなく、石原慎太郎さんの功績が大きいといえるのです」
石原氏が都知事に就任したのは、1999年。当時、一般会計の巨額の赤字が問題となっていた。
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石原氏の功績がなければ、小池氏は、何一つとして予算の裏付けがある措置をとることはできなかった。
しかし、潤沢な資金があるはずの東京都、小池氏が、先日不可解な行動にでた。それは自民党二階幹事長に会い、地方創生臨時交付金を、東京などの大都市に重点配分すること等を求めたのだ。
もちろん、都知事選を睨んでの行動であることは否定しないが、財源が豊かな東京都が、地方創生臨時交付金を求めることには違和感しかない。
しかし、その理由はすぐに明らかになった。
石原都政のレガシーのほとんどを食いつぶした小池都政
小池氏が、二階氏に頼み込んだ地方創生臨時交付金。その理由は、都の財政調整基金のほとんどを取り崩していたからだ。
東京都は、新型コロナウイルスの対策のため都の貯金にあたる基金を95%近く取り崩し、残高はおよそ500億円となる見通しで、税収が減ることも予想される中、今後の財源の確保が課題です。
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財源の軸としているのが歳入の減少や急な歳出に備えるためのいわば「都の貯金」にあたる「財政調整基金」で、これを95%近く取り崩し、残りおよそ500億円となる見通しです。
「財政調整基金」は、1999年からの石原都政以降、財政再建を図ったことやここ数年の好調な都税収入に支えられたことから、ことし3月末時点で過去最大の9345億円まで増えていました。
都は今後、都債の発行や昨年度の予算の剰余金などで財源を確保していく方針ですが、税収が減ることも予想される中、財源の確保が課題です。
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財政調整基金を食いつぶした小池氏は、「今後も必要な対策を講じる」としている。
しかし、小池氏の新型コロナウイルス対策を見ると、何一つとして、自身のみでやり遂げたものはない。官邸、自民党二階幹事長らに相談、要望し、対策を実行してきた。そして財源の裏付けは石原都政のレガシーだった。
小池氏が自身の手で、新型コロナウイルス対策を講じたとき、それは混乱しか生まなかった。
財政調整基金を一瞬で食いつぶした小池氏に、都政を任せるのが適切なのか。
小池氏の一連の新型コロナウイルス対策を見ると、都知事として適任なのかは火を見るよりも明らかだ。
都知事選では、小池劇場に騙されることなく、一票を投じてもらいたい。