マスク配布を批判する皆さん、「第二波」「第三波」や別の新型ウイルスの存在を忘れていませんか?その時、必ずマスクが世界中で不足しますよ!!安倍総理の配布判断は、先手先手の策!!
本日緊急事態宣言の収束が宣言された。よって、とりあえずは落ち着いたように見えるコロナウイルス。この短期的な状況を根拠に、布マスクの配布を中止しろだの、好き勝手言っている連中がいまだにいる。
しかし、国立感染症研究所をはじめとする世界中の機関や研究者が、「第二波」「第三波」や別の新型ウイルスに備えるべきだと指摘している。また南半球は今冬で、コロナウイルスが猛威を奮い出した状況であることも忘れてはならない。
そして、残念ながら悪いことを想定した場合、また、パンデミックが起きれば、その時はマスクが再び不足することは目に見えているのだ。
マスク配布を批判する皆さん、「第二波」「第三波」や別の新型ウイルスの存在を忘れていませんか?国立感染症研究所も米英政府も指摘!!!
コロナウイルスが再度侵攻する可能性が高いことをご紹介しなければならない。
もちろん政治知新はそんな事は望んではいないが、そうした事実は事実として共有し、対策に活用できればと考えている。シン・ゴジラで言えば、ゴジラが蒲田から海に一度帰っただけなのだ。
まずは、国立感染症研究所の指摘だ。
国立感染症研究所は、国内での新型コロナウイルスの感染拡大の経緯について、中国・武漢からの第1波の封じ込めには成功したが、欧米からの第2波の流入を許し、感染が拡大した可能性が高いとの調査結果を発表した。
(中略)
感染研は「今後、第3、第4の波が来ることは必然だ」としている。
まだ第一波が収まっていない英国でも第二波が深く警戒されている。5月22日、パテル内相は声明で新たな隔離措置について「国内での感染速度を抑え、壊滅的な第2波を防ぐために導入する」とコメントした。(参考)
同様に、我国をはるかに超える死者を生み出している米国でも、米CDC所長が「感染が南半球で急速に拡大している状況を見ると、今年の秋から冬にかけて米国が再び感染の大きな波に襲われ、都市の再封鎖に追い込まれる可能性がある」と指摘している。(参考)
米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長も、新型コロナウイルスの「第2波」が年内に来ると「ほぼ確信している」と断言している。(参考)
歴史家による警告!!スペイン風邪は第二波の方が致死率が高かった!!
また、歴史家の磯田道史氏は、歴史家の視点から第二波への警鐘を鳴らす。
〈「新型コロナウイルス」と「新型インフルエンザウイルス」という違いはあるものの、「致死率は低くとも感染力が強く一気に大規模に拡がる」という感染症としての特徴は、100年前の「スペイン風邪(H1N1型、当時の新型インフルエンザ)」のパンデミックと似ています。ですから、今回の新型コロナの“終息までのロードマップ”を考える上でも、歴史上、最も参考になります〉
(中略)
〈私の恩師でもある速水融先生が『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』で詳細に描いていますが、スペイン風邪は、終息まで約2年かかり、その間、3つの流行の波が襲来しました。
「第1波」(「春の先触れ」)は、1918年5月から7月まで。
「第2波」(「前流行」)は、1918年10月から翌年5月頃
「第3波」(「後流行」)は、1919年12月から翌年5月頃まで。
すると、今回も、「10月あたりから第2波が来て、来年春先まで続くかもしれない」と警戒しておいた方がいい〉
(中略)
〈スペイン風邪の「第1波(春の先触れ)」では、最初の流行であるため、広く多勢が感染したと考えられます。ただし、死者はほとんど出ていません。
ところが、1918年10月頃からの「第2波(前流行)」では、26万人もの死者が出ました。ウイルスが変異して致死率が高まったのです。とくに11月から猛威を振るい、翌年1月に死者が集中しました。
これは事実だ。1918年に大流行したスペイン風邪は、春の第1波よりその年の秋の第2波が5倍以上大きく広がり、地獄の様相となった。呼吸器疾患は気温が高くなると収まるが、気温が下がると再び流行る可能性があるのだ。
必ずマスクが世界中で不足しますよ!!安倍総理の配布は、先手先手の策!!
その時、何が起こるかは明らかだ。
本日の会見で総理は、この点を丁寧に説明した。もし国民全員が使い捨てマスクを使用すると月に30億枚が必要であり、これは現実的に対応が難しい状況を鑑みると布マスクは非常に有効であるし、大切なことをご説明された。
また、中国はマスクを禁輸し、世界中でマスクの需要が爆発するだろう。そして、今の増大した生産量がその時も維持されているかどうか確証はないし、間違いなく維持されていたとしても足りるとは思えない。またもや、多くの国民が買占めに走るであろうことは間違いないからだ。
その時、医療機関は今と同じような、いや、それ以上の最悪の状況になるであろうことは間違いない。
その時、安倍総理のマスクをバカにしていた連中は、まさに冬のキリギリスのようになるのだ。決して、安倍総理のマスク配布は間違っていないし、手遅れでもない。むしろ、第一波が落ち着きつつあるが、その事で安心すべきではないのだ。また、可能であれば今だからこそ追加でも配布すべきなのだ。もちろん1回目の配布がまだ終わっていないようなので、それはまずは全力で取り組んでいただく事は必要だ。
まさに安倍総理のマスク配布は、第一波のマスク価格を下落させただけでなく、予想される第二波に対する先制攻撃という先見の明なのだ。