石破茂氏「日本は、米国と中国のどちらかを選ぶ二者択一の立場は取らない!」 → マキャベリ「決断力のない君主は、多くの場合、当面の危険を回避しようとして中立を選ぶ。そしておおかたその君主は滅んでしまう。」
次期総理総裁候補として名前が上がる石破茂氏。しかし、石破氏は閣外になってからは、安倍政権を批判することに汗を流し、政策を語ることすらしない。
そんな石破氏が総理総裁候補と言われても一体なにをするのか、なにをしたいのかがはっきりしない。多分何も考えていないのだろうが、そんな石破氏が、外交についてようやく語った。
石破氏が描くアメリカ・中国との外交は、文大統領とそっくりの「中立」!!
石破氏が、日経新聞社主催のイベントで、自身の外交姿勢を語ったが、その外交姿勢は、韓国の文在寅大統領の政策と瓜二つだった。
自民党の石破茂元幹事長は3日、日経新聞主催のイベントで講演と質疑応答を行い、日本は米国と中国のいずれか二者択一の立場は取らないと述べ、日米同盟を両国の関係が対等なものに見直す必要性を強調するとともに、中国に対して領土の拡張を許さないことが重要と指摘した。
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アメリカと中国のいずれか二者択一の立場を取らない、まるで韓国の文大統領の発言かと聞き間違えてしまう。文の弟子か?
二者択一を取らない外交、二股外交を展開している文大統領は、追いつめられている。
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日本や英国など自由主義諸国が「脱中国」で足並みをそろえつつあるなか、米中間で「コウモリ外交」「二股外交」を展開してきた韓国は狼狽(ろうばい)気味だ。文在寅(ムン・ジェイン)政権は28日、外交方針をめぐる会議を開いた。
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朝鮮日報(同)は会議の当日、《米国、同盟国を呼んで対中制裁に加わるよう圧力》《中国も韓国政府に保安法への支持を要求》との見出しで、韓国が米中双方から“踏み絵”を迫られていることを報じた。
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引用元 「米中新冷戦」で韓国狼狽! 文政権の「二股外交」に迫られる“踏み絵” 識者「文氏としては中国寄りに行きたいが…」
文大統領の二股外交は、見事なまでに破綻している。
石破氏の言う「二者択一を取らない」外交は「二股外交」「中立外交」に他ならない。石破氏版「二股外交」は日本の国際社会での信用を低下させるに違いない。
しかも、こうした外交政策は、外交上、歴史的にも最低最悪の愚策とされているのである。
「君主論」のマキャベリも石破氏のような外交政策は、「決断力のない君主の選ぶ外交で、おおかた滅亡する」と批判!!
例えば、外交政策の大家であるマキャベリは、彼の著作である「君主論」などで、中立政策を繰り返し否定している。
「弱体な国家は、常に優柔不断である。そして決断に手間取ることは、これまた常に有害である」
「紛争の渦中にある国は必ず、周囲の友好関係にない国に中立を求め、友好国には武力支援を求める。決断力のない君主は、多くの場合、当面の危険を回避しようとして中立を選ぶ。そしておおかたその君主は滅んでしまう。」
「私は断言しても良いが、中立を保つことは、あまり有効な選択ではないと思う。敵に対する態度と味方に対する態度を、はっきり分けて示すことである。」
「なぜならば、あなたの近隣の有力者二人が殴りあいになって、その一方が勝ったとき、勝利者に対してあなたが恐れを抱く必要があるか、ないか、が問題になるからだ。二つの場合のいずれであっても、あなたは旗幟を鮮明にして、戦う態度を明らかにしておいたほうが、つねに、はるかに有利である。」
「なぜならば、第一の場合においては、もしもあなたが態度を明らかにしなければ、あなたは必ず勝ったほうの食になり、負けたほうはこれを喜んで溜飲を下げるだけであるから。そしてあなたには身を守る理由も、身を寄せる場所もなく、あなたを受け容れてくれる人もいなくなるからだ。
「なぜならば、勝ったほうには、逆境のなかで助けてくれなかった疑わしい味方など、要らないし、負けたほうには、武器を執って自分と運命を共にしたがらなかった、あなたのことなど、受け容れられるはずもないからだ。」
まさに、今の文大統領がそうであり、将来の総理はあり得ないが、石破氏がそうであるように、決断力のないリーダーは、当面の危険を回避しようとして中立を選び滅んでしまうのである。
そして、中立は、勝者からも敗者からも拒否される存在になってしまうのだ。
石破首相が誕生すれば、米中間で中立を維持しようとして、米中双方から叩き潰され、軽蔑される国家に我国はなってしまう。まさに我国にとって百害あって一利なしだ。
このように石破氏は絶対に政府の重要なポジションにあるべき人材では全くないのである。
是非国民の皆さんにご理解いただきたい。