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そんなに二階幹事長が怖いの?中国・習近平国家主席の国賓中止決議に二階氏に遠慮して反対してしまう石破氏。党内で弱腰外交なのに、どうやって対米・中・北・韓との外交するつもりか

自民党外交部会で中国の習近平国家主席の国賓来日中止を求める決議案が採決されたことをめぐって、二階俊博幹事長の反発にも関わらず、結局は岸田文雄政調会長が調整に入り決議文が首相官邸に提出されることとなった。

ここまでが報道が印象操作しようとする自民党内のゴタゴタ感であるが、事実のおさらいをしてみよう。

そもそも外交部会とは何なのであろうか?

自民党の政策決定プロセスは、部会決定→政調審議会決定→総務会決定の大きな決定プロセスで隔たれている。政務調査会には部会は現在14つあり、部会長は政務官・副大臣経験者クラスが就任するのが慣習となっている。

自由民主党が採用する政策、国会に提出する法案は、政務調査会の審査を経なければならない。政務調査会と部会は全会一致が原則である。

政務調査会の決定機関として、政調審議会が置かれる。政調審議会は政務調査会長と政務調査会副会長で構成され、政調審議会で決定された政策は速やかに総務会に報告し、決定される必要がある。総務会での決定を経ると、党議拘束がかかるとされる。

引用元 自由民主党政務調査会

今回の外務部会決議を主導した中山泰秀氏は外務副大臣経験者である。この部会決定(決議)は単純なる自民党の一機関であるから、影響力は限られているという中国側の解釈もあるようだ。

中国では(自民党内の)一部の意見のように言われているが、一部ではない。どの決議も適切なプロセスで、政調審議会をパスして、党として決議されたものを官邸に持ち込んだ」と述べ、党内手続きとして必要且つ正式なプロセスを踏んだ上で決定された決議であることを強調した。

(中山泰秀衆議院議員)

引用元 「習主席来日反対決議で日本の意志示せた」自民党外交部会会長中山泰秀氏

部会は自由参加・全会一致の原則 決議を議論した場に石破氏は来ていたのか?

この、部会のシステムの最も興味深い点は、(自民党)所属議員は自由参加・自由退席であり、且つ全会一致が原則という点なのである。

究極的には、自民党内で反対するが部会で抵抗を続ければ、今回の決議は党の意思決定をされることはない。

だからこそ、親中派の二階幹事長は、部会決定には不快感を示して意を唱えたものの、最終的には容認する立場をとった。党ナンバー2の幹事長とはいえ、政務調査会の部会における意思決定をひっくり返すことは好ましくないとの判断であったのだろう。

しかし、なんとそこで石破氏は二階幹事長に歩を合わす形で、外交部会の非難決議に同調しない考えを示した。

石破氏は9日の石破派(水月会)の会合で、香港の人権問題を改善させる必要性に言及しつつ、「安倍晋三首相が国賓としての来日を要請した事実がある。民主主義国家として礼儀を尽くさないといけない」と述べ、国賓来日中止に触れた非難決議に同調しない考えを示した。

党幹部は「岸田氏は二階氏に対しても腰砕けにならず、筋を通した」と評価した。しかし、二階氏周辺は「岸田氏とは歴然たる差だ」と石破氏の対応を高く評価した上で、岸田氏をこう牽制(けんせい)した。

引用元 二階氏との距離感反映? 対中決議めぐり石破、岸田両氏が対照的な反応

習近平国家主席の来日反対は自民党内でも、二階幹事長の反対が怖いからこそ黙っている議員は多いが、反対の雰囲気で覆われている。野党が国賓来日反対の意見に対して、沈黙をしてしまっているのが何よりも査証だ。

だが、ここで石破氏は非難決議に二階幹事長と足並みを合わせて同調をするという道をとってしまう。二階幹事長の側近たちは大喜びだが、内心では、こんなに簡単に操れるなんてチョロいと、石破氏をバカにしていることであろう。

さらに、石破氏は先週に入って、石破派のパーティーへの二階幹事長の招待を、改めて文章にて申し入れている。これではただの権力者にすり寄っている小物だ。こんなことを繰り返している政治家が、自民党の総裁を目指そうということ自体に大きな疑問を呈さざるを得ない。

石破元幹事長は先月、二階幹事長と会談し、9月に予定している石破派のパーティーでの講演を依頼していましたが、15日、改めて二階氏と面会し、書面で正式に要請しました。

これに対し二階氏は「パーティーに出席し、自分が話をする」と述べ、承諾したということです。

石破氏は記者団に「この前は口頭での依頼だったが、きょうは正式にお願いに来た。演題はこちらがリクエストを出すものではなく、お任せする」と述べました。

引用元 自民 石破氏 二階幹事長に講演を正式要請 関係構築のねらいも

「必要とされる政治家、居てはダメな政治家、居ても居なくても良い政治家」 かつての石破氏の決め台詞が自身の首を絞める

石破氏はかつて全国の選挙の応援に駆けつけることで有名であり、地方議員や党員から支持が集まった理由の一つであった。

そこで石破氏の応援演説の決め手は、「必要とされる政治家、居てはダメな政治家、居ても居なくても良い政治家」というセリフだ。

しかし、昨今の石破氏は余りにも、誰でも言えることをさぞかし大層に語りかける様が目立ってきた。つまり「居ても居なくても良い政治家」の典型例になりつつある。

さらに、石破氏で最悪なのは、耳触りが良いだけで、目前の聴衆の溜飲を下げるだけの発言を繰り返すことである。これはかつて、「2番じゃダメなんですか?」、「ぼくは原子力に詳しいんだ!」などの、あの悪夢の民主党議員の伝説の発言と瓜二つなのである。これらの共通点は、本人が自信満々に堂々と発言をしていることだ。

石破氏は、「自民党内で干されている」とされて、役職に今はついていない。自由な立場で発言されるのも良いが、言い換えれば適当な発言が当たれば自分の得点。外れれば、自分は何も減点はない。こんな美味しいポジョションにある。

二階幹事長の靴を舐めることで、石破派の支持を取り付けることは可能になるかもしれない。しかし、実際二階幹事長はそんな甘い政治家ではない。そんなことも分からないのが石破氏だ。そして、仮に総裁の席を手にしても、それは単なる二階幹事長の傀儡政権であり、日本国民は更なる政治の混乱に直面することとなる。

政治家への信頼が失墜するのは、金でも女でも票でもなく、自身の保身に走った時の見苦しい姿が晒されるときだ。すでに石破氏はその姿を晒しているのだ。

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