イソジン、薬局で品薄!高額転売!⇒薬剤師「これ、PCR検査で偽陰性を量産しかねない、という話にもつながる重大な問題かと」 医療関係者たちも警告
大阪府の吉村洋文知事、大阪市の松井一郎市長が4日、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、市販のうがい薬によるうがいを呼び掛けた。
吉村氏は府内の宿泊療養施設に入所している軽症、無症状患者約40人がイソジンなどポビドンヨード配合の、うがい薬でうがいをしたところ、陽性率の低下が確認されたとした。ただ、低下したのはあくまで唾液検査での陽性率。体内のウイルスに効果があるかは不明だが、この会見後、イソジンなどが店頭から消え、ネット上で高額転売されている。
大阪府の吉村知事は会見で「薬事法(医薬品医療機器法)で効果がある、とは言えない」と、何度も繰り返しながらもイソジンなど殺菌効果のある、うがい薬に期待を込めた。
吉村氏によると、6月から7月にかけて府内の宿泊施設で療養していた軽症、無症状の患者約40人を対象として、ポビドンヨードが配合された、うがい薬で1日に4回、うがいをしてもらった。うがいをした患者は、4日目に唾液のPCR検査を行ったところ陽性率が約9%となり、これに対し、うがいをしなかった患者の陽性率は約40%だった、とした。
以下ソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/24af4f7308e4c122c54ddb999e480ef1daf2f7dd
薬剤師です。
イソジンでうがいをすると、PCR陽性率が低下するのは当たり前の理屈です。ウイルス検体にポビドンヨードを垂らしたら……って話ですので(血培やる前に抗菌薬投与して、無菌でしたと同じ理屈)。
これ、PCR検査で偽陰性を量産しかねない、という話にもつながる重大な問題かと思います。 https://t.co/39M4uX5kCW— 青島周一 (@syuichiao89) August 4, 2020
こんばんは。この研究「観察研究」であるとやけに強調されているのですが「ランダム化されていない介入研究」ではないのでしょうか。それとも対照群が全然違う環境からもってきた検体だからということでしょうか?どう思われますか?
— 斎藤清二 (@SaitoSeiji) August 4, 2020
先生、ありがとうございます。ご指摘の通り「ポビドンヨードによるうがいを実施」ですので、介入研究で良いと思います。
非ランダム化非盲検化比較試験という感じでしょうか。
— 青島周一 (@syuichiao89) August 4, 2020
そうですよね。うがった見方ですが、まだ倫理委員会通していないようなので「観察研究」を強調しているのではないかと思うのです。今後介入研究として倫理審査を受けるとすると、対照群と比較して「害がありえないか」の審査を厳しくしないといけないと思うのです。
— 斎藤清二 (@SaitoSeiji) August 4, 2020
もうひとつの問題は、知事による市民への「使用推奨」の倫理上の問題ですね。直接COVID-19の研究ではないとはいえ、上気道炎感染予防においての水うがいへの劣勢のエビデンスがあるのに、ポンピドンヨードによる頻回うがいの推奨は問題があるのではないかと思います。
— 斎藤清二 (@SaitoSeiji) August 4, 2020
コメントありがとうございます。京大のRCTでは、「イソジンうがい」と「水道水でのうがい」と「無介入」の3群にランダムに割り付けし、エンドポイントは上気道炎の罹患回数です。イソジン群は水群より予防効果が劣っており、介入なしと同等だったので「劣勢」と表現しました。
— 斎藤清二 (@SaitoSeiji) August 4, 2020
【うがい薬が通販でバカ売れの可能性】
いろいろ残念‥。
何の検体で調べているんですかね‥例えば唾液なら水うがいだけでも口の中のウイルス陽性率は減るのでしょうし、口は陰性でも鼻腔や気道にはウイルスが残って「偽陰性」の方を増やしてしまうことに繋がります。https://t.co/0P4PYDFVyo
— キュート先生?呼吸器内科医 (@cutetanaka) August 4, 2020
だまされないように。
買うだけ無駄です。
新型コロナウイルス感染に有効であるという証明はまだされていません。水によるうがいでも同じ結果が出る可能性も高いです。(元の報告は読んでないけど) https://t.co/F6MaFjUZCN— 産婦人科医 (@syutoken_sanka) August 4, 2020
薬剤師からのアドバイスです?
①感染予防という観点では、「うがい」よりも「手洗い」の方が明確に役立つ
②日常的な感染予防で「うがい」をする場合は水道水で十分
③ポビドンヨードのうがい薬を年単位で常用していた人が甲状腺機能異常を起こした症例もあるので、間違っても飲んだりしないこと— Fizz-DI@比較と使い分け (@Fizz_DI) August 4, 2020
試験管内では原液7%を15倍希釈(約0.5%)で15秒間の接触によりSARS-CoV-2の対数減少値が>4log10ですが、有機物でPVP-1が失活しやすいこともあり、口腔内でのウイルス不活化作用は不明。仮に一時的に減少しても伝播抑制に寄与するかは未検証。治療効果も不明。ざっくりですが。
— Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣 (@SakamotoFumie) August 4, 2020
空港での検査前のうがいを禁止するとかしなければいけないのかも…
どうも吉村氏は「陰性=感染してない」と思い込んでいるようです。
偽陰性を誰か教えてあげてください。
飲める訳でもないし、静脈内注射できるわけでもない。
無いよりは良いが、単なる『予防の一環』
喉や口内には有効だが、肺や循環器系に入り込んだ物に、発症した体内に効くものではない。
転売する程の価値は、マスクの1%もあるか、といった所。
『#無いならまぁいいや』
《イソジンの常用はヤバい》と、知っていたけど、
普通のっ主婦とか、鵜呑みに信じてしまうからなー
熱を出しやすい子供たちに最も影響が出る。
公の立場の発言は気を付けないとな