総裁選に立候補した石破茂氏、その発言が、あの国の発言と瓜二つ、さらにはブレブレの発言も
自民党総裁選が告示され、菅官房長官、岸田政調会長、そして石破茂氏の三者が、意気込みや政策について語り始めた。
自民党所属でありながら、安倍総理に対して常に批判的だった石破氏が何を語るのか注目していたが、思いもよらない言葉が飛び出した。
石破氏は、どこの国の総理を目指しているのか??
9月8日、自民党総裁選が告示され、各候補者が立候補を届け出た。立候補の届け出を済ませた候補者たちは、各々出陣式を行った。
この出陣式で、石破氏が発した言葉には衝撃を受けた。その衝撃の言葉は「正しい歴史認識に基づきグレートリセット」だ。
自民党総裁選が告示された8日午前、立候補を届け出た石破茂元幹事長は党本部で出陣式を行い、「正しい歴史認識に基づきグレートリセット。日本を作り変えていく。全身全霊を尽くして、この戦いに挑みたい」と気勢を上げた。
(略)
「グレートリセット」が何をリセットするのかは不明だが、「正しい歴史認識」という言葉は、多くの国民が聞いてきた言葉だ。この「正しい歴史認識」という言葉を好んで使う国がある。それが韓国だ。韓国では、事ある毎に、この言葉が好んで使われてきた。
文在寅大統領の前任者である朴槿恵氏は、アメリカのオバマ大統領(当時)との会談で次のような発言をしたと報じられている。
「日本は正しい歴史認識を持たなければならない」。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は7日のオバマ米大統領との会談で、日本との歴史認識を持ち出した。オバマ氏がこれにどう答えたかは分からないが、朴氏は歴史認識を巡る安倍晋三首相らの発言への韓国内の反発を代弁した格好だ。
(略)
朴槿恵氏以外にも韓国外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官(当時)も次のように発言していた。
韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は1日、「韓日関係の安定的な発展は、正しい歴史認識に基づかなければならない」とした上で、米議会上下両院合同会議での安倍晋三首相の演説について「正しい歴史認識を示す黄金の機会を自ら逃したのは残念」と述べた。外交安保に関する政府・与党会議で発言した。
(略)
石破氏の発言が、これらの発言を意識したものかは、もちろんわからない。韓国に対して造詣が深い石破氏が、韓国で事ある毎に、使われている「正しい歴史認識」という言葉を知らないわけがないはずだ。
「正しい歴史認識」という言葉を見てしまうと、石破氏がどこの国の総理を目指しているのか、大きな疑問が生まれる。
さらにだ。安倍総理を批判し続けるという責任を負うことのないことに、注力していたせいか、大事な言葉にもブレが見え始めた。
普天間基地の辺野古移設問題でブレる石破氏
沖縄では、普天間基地の移設をめぐって県民世論が二分されている。7月2日、石破氏は辺野古移設問題に対して、見解を披露した。
自民党の石破茂元幹事長は2日の共同通信加盟社論説研究会の講演で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を唯一の解決策とする政府方針に疑問を示した。「これしかない、とにかく進めるというだけが解決策だと思っていない」と述べた。「抑止力という言葉を抽象的に振り回すのではなく、沖縄の理解が得られるよう、正面から向き合いたい」とも語った。
自身が首相になった際の対応を問われ、答えた。辺野古で見つかった軟弱地盤の問題を改めて検証する考えも強調した。
政府方針に対して疑問を呈した石破氏。対案を出し、総裁選で、その対案を引っ提げて論戦を戦うものと誰もが思ったはずだ。
しかし、総裁選が始まると石破氏は、違うことを言い始めた。
自民党総裁選に立候補する石破茂元幹事長は6日、国会内で地方紙記者団の取材に応じ、名護市辺野古の新基地建設について「普天間の危険性を除去するために受け入れてくれるのが名護しかなかった。それは基本的に変わっていない」と述べた。石破氏は7月、「とにかく進めるということだけが解決策とは思っていない」と述べていたが、発言を修正した格好だ。
(略)
??
総裁選が始まって、現実を認識したのか、石破氏は7月の発言を修正した。衆議院議員総選挙の際に「最低でも県外」と大見えを張り、いざ政権を担ったら、不可能と察した悪夢の民主党政権と大差がない。
これまでは、責任を負う立場でなかったから、石破氏は好き放題に発言していたのだ。
総裁選における石破氏の発言を見ていると、大丈夫かと心配になる。コロナ禍という国難の中、石破氏が総理総裁の座に就けば、さらなる国難となる。
石破氏には、自身の過去の発言を見返し、今からでも遅くないから出馬辞退をして頂きたい。