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絶妙!菅総理、中国との電話首脳会談を最後に回した上に反中国家と次々会談し、中国の焦りを誘う。ようやく中国と会談すれば、尖閣や香港の問題にも言及!!

菅総理は、オーストラリアのモリソン首相、アメリカのトランプ大統領と電話会談を行い、外交デビューを飾った。

しかしながら、菅総理の外交デビューは反中国家である同盟国と次々に電話会談を行った挙句、中国をやきもきさせ、最後に鷹揚に中国と会談するというものだったのである。

しかも、菅総理はようやく習近平との電話会談を行ったと思えば、尖閣諸島や香港の問題について、大胆に直接批判をしたのである。

(出典 NHK)

菅総理、中国との電話首脳会談を最後に回した上に反中国家と次々会談し、中国の焦りを誘う。

まず、菅総理は9月20日、日豪電話首脳会談を行い、両国が「特別な戦略的パートナー」として、日豪関係を一層強固なものにしていく約束を交わした。また菅総理とモリソン首相は「自由で開かれたインド太平洋」の実現で一致し、対中連携を深めることを事実上宣言した。

次いで、菅総理は同日に日米電話首脳会談を行い、日米関係を一層強化していくこと、特にインド太平洋地域の安定化で一致した。これもまた、トランプ大統領からは、「必要があれば24時間いつでも連絡して欲しい」という発言があった。自らが安倍総理によって導かれたことへの恩返しであろう。

その後も菅総理は、22日にいまや中国に厳しいドイツにEU、23日には英国、25日にはインドといずれもインド太平洋パートナーシップに参加もしくは協力的な国々と電話首脳会談を行った。

習近平とはいつまでたっても電話会談をせず、着々と足場を固めたわけだ。

10番目にようやく中国と電話会談!そして「言うべきことは言う」菅総理は初回の電話会談で懸念も示す!!

なんと菅総理が中国の習近平国家主席と会談を行ったのは、5日後、それも韓国よりも後回しの10番目であった。

しかも、組閣では、自民党随一の親台議員であり、安倍総理の実弟の岸信夫参議院議員を防衛大臣に任命するありさまだ。

そして、中国をやきもきさせた挙句、しっかりと同盟国などとの連携を固めたうえで、菅総理は早速、剛速球を中国に投げた。

一方、菅総理大臣は、沖縄県の尖閣諸島の周辺海域で中国海警局の船が領海侵入を繰り返していることを念頭に、東シナ海の情勢に懸念を示したほか、中国が、香港で反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」を施行したことを念頭に、「地域や国際社会の関心が高い課題についても議論していきたい」と伝えました。

最後に、菅総理大臣が「今後も、首脳間を含めて、ハイレベルで意思疎通を行っていくことが重要だ」と指摘したのに対し、習主席も賛意を示し、両首脳は緊密に連携していくことで一致しました。

引用元 菅首相 中国・習近平国家主席と電話会談「緊密連携で一致」

日中の関係は、隣国同士で人や物も行きかい、経済的にも結びつきが強い。しかし、近年の中国の行動をみると人権無視やコロナ禍をはじめ、近隣諸国に対して脅威と被害しか与えていない。

安倍前総理は、こうした中国に対して是々非々で駆け引きを見事に展開していた。

(出典 ブルームバーグ)

そして、初めての電話会談で、菅総理は尖閣問題や香港の問題に触れるなど、「言うべきことは言う」というスタイルを示したのである。しかも、中国をかなり後回しにし、その間に対中包囲網の確認をしたうえで、である。

菅総理は、懸念を示しつつも、日中間の緊密な連携を示すことで、安倍政権同様、巧みなバランス外交を推進するようだ。極端な反中でも、親中でもない、それが安倍外交であり、菅外交だ。

焦った中国は王毅外相来日を検討し、懇願!

さて、外交上の順番は非常に重要だ。例えば、2019年版の防衛白書で、安保協力の章ではオーストラリア、インド、東南アジア諸国連合、韓国の順に紹介した。18年では2番目だった韓国が、19年度版では4番目になったことで憤慨した。

そして、今回の菅総理は中国を会談の最後に回した。(参考

ジャーナリストの田北真樹子氏は「電話首脳会談の順番が戦略的だった。」と指摘。

「インド太平洋構想に共鳴する国々」と事前に電話会談を行い、中国との会談はその後で行った。

日米豪印で意見をすり合わせ、その上で中国にあたるという、計算しつくされた順番だ。インドを中国の直前に選んだことも絶妙だ。インドと中国は、国境紛争が勃発しそうな間柄だ。

因みに、日米豪印は安倍前総理がアジアの安全保障構想のダイヤモンド構想の中心国だ。

しかし、周囲が敵だらけの中国は、今や国際的にも発言力が高い日本を何としても取り込みたいはずだ。

アメリカのポンペオ国務長官が10月に来日し、菅総理と会談すると発表したら、今度は中国の王毅外相も来日すると表明し、調整に入った。

(出典 東洋経済オンライン)

評論家の石平太郎氏は「よほど日本にすがりたい」と指摘したほどだ。

中国は余程焦っているとみて間違いない。

石平氏が指摘するように、電話会談を最後に回され、初めての電話会談で尖閣問題や香港問題に言及されては、菅総理が何を考えているか真意を探りたくもなるだろう。しかも、電話会談の順番が、韓国の文大統領よりも後ろなのだからなおさらだ。

また、日本国民も注目した、習主席の国賓来日にも言及せず、実質棚上げのままだ。

中国は今後日本に対してどの様に振舞うか相当悩んでいるのだろう。

もし、これが全て菅総理の計算通りに運んでいるのなら、恐るべし外交手腕だ。

10月に行われるとみられる、アメリカのポンペオ国務長官、中国の王毅外相との会談で、何が話されるか注目したい。

菅総理の弱点として、当初指摘されていた外交も、杞憂に終わりそうだ。安倍総理というお手本を8年近く見ていたのだから当然といえば当然であるが、菅外交の今後に注目だ。

(出典 ニッポン放送)

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