枝野代表「学術会議に対する法解釈の変更は明確な違法行為だぁ!」と珍説。内閣法制局と協議した上での変更の上に、悪夢の民主党政権時代に「俺が法解釈だ!」と暴走していたのは枝野さん、あなたでは?
日本学術会議の任命拒否をめぐって、野党は菅政権を攻撃する材料を手に入れたとテンションが上がっているご様子。
批判が仕事だと思っている野党のみなさん。そんなことだから野党の支持率は、いつも消費税率よりも下なのだ。(参考)消費税の半分以下だ。
野党は今回の問題でも、菅内閣の決定に対して「違法だぁああ!」「中曽根政権時の答弁と矛盾んんん!!」「学問の自由を侵害するぅうう!!」と声を荒げている。
しかし、枝野代表は、この件で違法だのなんだのと、何一つ批判出来る「資格」を有していない。これは、あの悪夢の民主党政権時に民主党所属だった国会議員も同様である。
なぜなら、枝野代表、そして悪夢の民主党政権は、内閣法制局の上に自分たちが立とうとした経歴をお持ちだからだ。
内閣と内閣法制局、協議し、法律の解釈を明確化!
野党とメディアが政権を批判する点は、1983年の法改正時に、国会で行われた学術会議に対する答弁と異なっているというものだ。
1983年の法改正時には、学術会議会員を「形式的」に任命するものと時の中曽根政権は答えていた。
その後、当該法律は、2004年に再度改正され、推薦主体を、日本学術会議に変更した。
そして改正を経ていること等が理由だと思うが、安倍政権の下で、2018年に内閣府と内閣法制局が協議をし、法制局担当者は「解釈を明確化した」と話している。(参考)
内閣府と内閣法制局が「解釈を明確化」した上で、行われた今回の日本学術会議の会員の任命であるならば、何ら手続き上問題がないはずだ。法解釈の微妙な変更を、野党の言うところの「法の番人」である法制局の了解のもと行ったのだから。
しかし、火のないところから、煙を出すのが得意な野党は存在感を出そうと必死だ。枝野代表は、日本学術会議の会員の任命について、次のように語っている。
「日本学術会議」が政府に推薦した会員候補105人のうち、6人が任命されなかった問題で、立憲民主党の枝野幸男代表は除外した行為を「明確な違法行為だと断言する」と強く非難した。そのうえで、「これだけ大きなことをやっておいて、説明責任を果たさないで逃げることはないと期待したい」と述べ、菅義偉首相が国会の閉会中審査で経緯を説明すべきだとの考えを示した。
(略)
内閣法制局は、行政内における法令の審査や法制に関する調査を所管する組織だ。国会提出法案を審査していることから、「行政府における法の番人」とも呼ばれている。
この行政における法のスペシャリスト組織と法の所管省庁である内閣府が協議し、「解釈を明確化」したのだから、枝野代表が言う「違法」との主張とは批判には当たらない。
枝野代表が、「違法」というのは、自身の過去の立場を懐かしく思ってのことなのかも知れない。
内閣法制局を葬ろうとした悪夢の民主党、その時の枝野代表の忘れられた役職
悪夢の民主党政権時の枝野代表の政府内の役職といえば、官房長官、経済産業大臣、行政刷新担当相を思い浮かべる人が多いはずだ。
実際に枝野代表のホームページを見てみると次のようになっている。
(略)
民主党政権で、内閣官房長官、経済産業大臣、内閣府特命担当大臣[行政刷新、沖縄及び北方対策]、民主党幹事長等を務める。
(略)
引用元 枝野代表の公式ホームページ
その枝野代表が、実は隠している担当がある。それが「法令解釈担当」だ。法令解釈担当は、悪夢の民主党政権らしく、法律の根拠なく設置されたポストだ。
当時、法令解釈担当だった枝野代表は、当時、次のように語っている。
枝野幸男行政刷新相は19日の閣僚懇談会で、内閣の法令解釈について「私が決定権、判断権を持ち、最終的には閣議で決定をする」と述べ、政府提出法案の調整役を担う考えを示した。法令解釈は平野博文官房長官が担当してきたが、閣僚就任に伴って担当が枝野氏に代わった。
(略)
「私が決定権、判断権を持ち、最終的には閣議で決定をする」と発していた枝野代表。仮にこれが、「私が(実質的)決定権、(実質的)判断権を持ち、最終的には閣議で(形式的に)決定をする」であったならば、独裁の成立だったに違いない。
適正な手続きを踏んで、「解釈の明確化」をした内閣府と内閣法制局。その判断を「明確な違法行為」と言い放った枝野代表。
内閣法制局を蔑ろにした過去を持つ、枝野代表、そして民主党に所属だった国会議員に、2018年の安倍政権の解釈変更を引き継いだ菅政権の判断を批判する資格はない。